親も子もともに学びともに育つ
てとてとて 子育て・親育ちプロジェクト2018
なるとにしあそびラボ「てとてとて」
○実施内容・参加人数○
①平成30年 8月 19日 鳴門市健康福祉交流センター
「違いをパワーに!多様な性ってなんだろう?」・・・23名
講師:くにたち男女平等参画ステーション副ステーション長 木山直子さん
②平成30年 12月15日 鳴門うずしお会館2階
「親子のお片付け講座~お片付けからみえること~」・・・15名
講師:ライフオーガナイズスタジオ エクリュプラス主宰:竹内真理さん
鳴門教育大学准教授:坂本有芳さん
③平成31年2月2日 鳴門市健康福祉交流センター
「映画カランコエの花 上映会ーほっしーと観て語る」・・・33名
講師:多様性教育実践 小学校教諭:星野俊樹さん
事業を終えて・・・
①違いをパワーに!多様な性ってなんだろう?
SOGI(ソギ・ソジ:性的指向と性自認)について学び、「誰にでも性的指向・性的自認がある」ことを話し合いました。
「カミングされたらどうしようか」※1アウティングについても事例をまじえて話し合いました。世代を超えてお互いについて話をすることで、中学生から
素直な疑問の声があがり、大人世代は育ってきた時代背景において刷り込まれていた※2ジェンダーバイアスに気づくような場面もありました
※1アウティング・・・LGBTなどに対して、本人の了解を得ずに性的指向や性同
一性等の秘密を暴露する行動のこと
※2ジェンダーバイアス・・・男女の役割について固定的な観念を持つこと
②親子のお片付け講座~お片付けからみえること~
竹内先生:子育てにおいて、大変関心のあるトピックである「お片付け」をテーマに、一人一人が筆箱や化粧ポーチの中身を分類し、
「買う」「捨てる」という行為を考えることができました。
坂本先生:お金、時間、空間は「か・ぎ・り・あ・る」ものなので、自分でよく考えて使っていくことが必要です。人と比べるのではなくて、
自分の価値観で決めていくことが大事だとお話しいただきました。質疑応答では、参加者の家庭において誰しもが抱える家族間の悩みに「あるある」と
頷きながら考えを出し合いました。
③映画カランコエの花 上映会ーほっしーと観て語る
「カランコエの花」は、学校現場で※LGBTが抱える問題を、当事者ではなく周囲の人々の目線から描いた短編映画です。
中学生から70代までの男女の参加があり、多様な世代間での意見交換ができました。前半は映画を観て、感想や意見を出し合い、それを受け、
後半は「自分が学校の先生だとして、授業中『先生ってLGBTなの?』と聞かれたらどうこたえるか?」についてそれぞれの班で話し合いました。
一人ひとりがどう生きたいかを自分で考え、選択できる自分になること、選択できる世の中になる事が必要であると感想が寄せられました。
※LGBT…レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性別越境者)の頭文字をとった単語
課題・反省点など
多様な性については、大変難しい話題であったが、興味関心は高いと感じました。 それは、参加申し込みがなかなか増えない中、フェイスブックのアクセス数は急激に増えていったからです。 「カランコエの花」は県内で初めての上映ということもあり、参加者は県内だけでなく、香川県、愛媛県からも 参加いただきました。講義形式では得られない深い気づきがワークショップ形式では得られることができ、良いと思います。
今後の目標、事業展開
今年度は「親子」にとどまらず広い世代で様々な事柄について話し合う機会ができました。
アンケートによると、年齢や属性にとらわれず「一人の人間として意見を認めてもらえる場」に参加することは大変満足度が高いこと。
世代格差が広い方が気づきが深いことが示されました。
今後も、広い世代で一緒に考えることができるワークショップを行っていきたいです。
また、参加者との対話の中で、参加費を設定する方がより学びたいと考える人が来ると感じられたので、適正な参加費を
設定したいと思います。その場合、中高学生が単独で参加する場合については調査と熟考が必要です。
当初補助額
162,000円
決算額
162,000円