団体紹介

ふれあい竹灯篭まつり~歴史と文化の街道づくり~

歴史と文化の街道づくり推進委員会


   過疎化が進む北灘地区において、新たな地域づくりを進め、郷土愛を醸成することを目的に、北灘地域の伝統行事である葛城神社の祭りと併せて、裏街道に住民や子どもたちが作った竹灯篭を並べる「竹灯篭まつり」を開催しました。

   平成26年11月3日(月・祝)    午後2時~6時30分


      ・場      所:北灘東小学校、葛城神社への裏街道(旧の街道)
      ・来場者数:約500名
      ・実施内容
          ◦催し広場(あそびの広場、食の広場、文化と音楽の広場)
          ◦竹灯篭ライトアップ(11月5日まで毎日実施)
          ◦竹灯篭裏街道歩こう!ウォーキング

   竹灯篭の絵や文字は、今年度で休校となる北灘東小学校の全校生徒32名と教諭4名、そして地域住民等によって描かれました。当初30個を予定していた竹灯篭は100個に増やし、賑わいを演出しました。準備から運営まで10回以上の準備会に住民の参画があり、また、当日は50名以上の協力者が盛り上げるなど、住民協力の輪が広がりました。
   粟田地区自治会主催の「光の祭りイベント」と同時開催することにより、相乗効果をもたらすこともできました。




事業を終えて・・・

   来場者数を300名と想定していたところ、約500名となるなど、期待していた以上の成果を上げることができ、市民の皆さんの関心の高さを感じることができました。
   この活動の大きな特徴としては、①特定の団体や人が中心となるのではなく、住民主体の運営であること、②30代~50代の世代別の協力者、働く世代の協力を得られたこと、③運営・準備を住民の工夫と協力によりできたこと、の3つが挙げられます。地域課題である少子高齢化や学校の跡地利用などの問題に多くの関心が深まり、意見交換会や反省会などの機会を設けてほしいなどの意見も多数挙がりました。



課題・反省点など

   今後の課題としては、学校が休校となることにより、学校の協力、呼びかけが無くなり、地域行事への参加が希薄になることが想定されます。また、従来の事業の運営については、高齢化に伴い先細りとなり、従事者や地域の活気・やる気が減退する恐れがあります。 これら2点に注意し、新しい世代の運営参加を促進したり、地域単体組織ではなく有識者などにも運営に参画してもらったりするなど、より多くの住民等の意見が底上げできるような地域組織を確立したいです。
   また、「夢の地域像」が住民の間で共有できていないため、様々な角度での検証が不可欠です。加えて、核となる団体の位置づけが不透明であること、住民の間に「あきらめ感」が拭い切れないでいるという課題もあります。




今後の目標、事業展開

   今年度は、当初の計画よりも拡大して事業を実施したため、今後、同じような事業内容で継続していくとなると、資金的にかなり無理が生じます。本来なら段階的なステップアップ事業にするべきでしたが、学校の休校と地域の底力の引き上げにベストタイミングだったため、今年度の拡大事業実施に至りました。
   しかし、今回、思わぬ地域の底力を発掘することができ、この大きな収穫に対して過度な期待があるため、今後は住民参画の運営会を設置し、次年度は人的な力を基にした事業運営を検討しています。 資金面については、補助金の申請や、他の基金による資金調達などを視野に入れ、検討する予定です。