4 沈殿池

沈殿池
着水井の次は、沈殿池(ちんでんち)です。
ここでは、着水井で注入されたPACの効果により、 かたまりになったにごり成分が沈んでいます。
にごり成分と分離された上のほうの水は次のろ過池に流れていきます。底のにごり成分は、全濃縮槽(ぜんのうしゅくそう) に送られます。
ろ過池に移る前に、全濃縮槽のほうを見てみましょう。

全濃縮槽
全濃縮槽では、沈殿池と同じように水と汚泥を分離させています。
こちらの上澄み水は、飲み水にはできませんので、川に戻しても問題のない水質であることを確認してから、旧吉野川に返しています。
底の汚泥は、さらに場所を移し、ポンプで天日乾燥床(てんぴかんそうしょう)に移動させます。

天日乾燥床
天日乾燥床に送られた汚泥は、ここで自然の力で水分を飛ばし乾燥させます。乾燥した汚泥は、市外の処分場に運搬し、 埋め立て処分しています。
沈殿池や全濃縮槽の汚泥は天日乾燥床に送っていますが、少しずつ底に汚れがたまっていくので、施設の点検を兼ねて定期的に水を抜いて清掃しています。
