3 着水井

着水井のようす
着水井のようす
奥には取水塔が見える

 取水塔でくみ上げた水は、この着水井(ちゃくすいせい)に送られます。
 ここでは、くみ上げた水量の調整を行ったり、ポリ塩化アルミニウム(PAC)という薬品を注入した後、次の沈殿池(ちんでんち)に水を送っています。

PAC注入設備
PAC注入設備

ポリ塩化アルミニウム(PAC)

 旧吉野川からくみ上げた水は、自然界からそのままくみ上げているので細かな汚泥や微粒子が含まれています。これらはとても小さくて軽いので、そのままでは水中を漂っています。

 ポリ塩化アルミニウムは凝集剤(ぎょうしゅうざい)と呼ばれる薬品のひとつで、この小さな粒同士を集めてかたまり(フロック) にするはたらきをもちます。かたまりになった浮遊物は、その重みで沈みやすくなるため、にごり成分を分離させることができます。

 

台風などで川の水が濁り、くみ上げた水ににごり成分が多くなると、 その分必要なPACも多くなるので、たくさん注入します。

戻る 進む