経営状況
令和3年度の決算の概況
(税抜き、単位:百万円)
収益的収入
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1,363
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収益的支出
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1,126
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営業収益
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1,265
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営業費用
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1,081
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営業外収益
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98
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営業外費用
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45
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特別利益
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-
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特別損失
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-
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当 年 度 純 利 益
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237
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依然として少子高齢化の進展に伴う人口の減少や新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、昨今の社会情勢による全国的な燃油価格や資材費の高騰を受け、老朽管の更新に伴う費用の増加や節水意識の高まりによる給水収益の減少等が見込まれ、水道事業を取り巻く経営環境は厳しい状況が続いております。
本年度の給水状況は、給水人口54,900人で前年度より減少しているほか、有収水量は8,223,438㎥で対前年度より17.6%増と大きく増加しております。これは前年度に新型コロナウイルス感染症対策として、5月及び6月請求分の水道料金を減免したことによるものです。前年度に水道料金を減免しなかったと仮定すると、有収水量は対前年度の0.9%減となっており、依然として人口減少等による有収水量の減少が続いております。
次に財政では、収益的収支における総収益は、対前年度比2.2%減の1,362,900千円、総費用は対前年度比0.7%増の1,126,251千円であり、当年度純利益236,649千円を計上するところとなりました。純利益は対前年度比13.8%の減となっていますが、経費の削減に努めた結果、経営戦略(令和3年3月改訂)の収支見通しで示した231,403千円を上回る純利益を確保しております。
建設改良工事においては、補填財源を勘案しつつ企業債による財源措置を行いながら、老朽配水管の布設替等による管網の整備と充実を積極的に推進するとともに、鳴門市・北島町共同浄水場整備事業においては、設計業務や施設撤去工事を行いました。
配水管布設替工事等においては、前年度からの繰越工事も含め全体で11件行い、老朽管の更新を着実に進めてまいりました。
水道事業は、過去においては使用水量の着実な増加に支えられ、順調な経営成績から積極的に建設改良に取り組むことができていました。しかしながら、少子高齢社会での現状のような経済情勢のもとでは、使用水量の増加は見込めない反面、市民の水道事業に期待する「安心・安全・安定」な水の供給のためには、水質の検査体制の充実と水道施設の更新及び保守管理に多くの費用が必要となります。今後、限られた人員の中での収支均衡の維持に格段の努力が必要となってくることから、これらのことを踏まえながら、引き続き健全経営に努力してまいります。
令和3年度水道事業年報(統計資料抜粋)
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