台風等による大雨災害に備えて(土砂災害、洪水)
災害は、暴風、豪雨、洪水、高潮、地震、津波などにより引き起こされますが、本市で発生する可能性が高い災害として大雨を原因とする水害や土砂災害があります。
1.避難情報等の伝達方法について
市では避難情報等を以下の方法でお伝えすることとしています。
避難対象地域・避難施設情報掲載
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※1~5の方法で避難情報を伝達するときは対象地域や避難場所をあわせてお知らせします。
2.警戒レベルと避難情報
市は、雨の降り方や河川の水位の上昇などから人的被害のおそれが高くなったこと及び、今後の降雨状況についての徳島地方気象台の予報や情報提供などをもとに避難情報を発令することとしています。
市が発令する避難情報には、「高齢者等避難」、「避難指示」、「緊急安全確保」の3種類があり、この順番で避難の緊急性や必要性が強くなっていきます。
また、国によって、「避難情報の見直し」が行われました。
これにより、令和3年度出水期から、警戒レベル4「避難指示(緊急)」および「避難勧告」について、「避難指示(緊急)」と「避難勧告」を「避難指示」へ一本化することとなりました。
警戒 レベル |
鳴門市が発令 する避難情報 |
発令される 状況 |
とるべき行動 |
---|---|---|---|
5 |
緊急安全確保 |
災害発生 |
既に安全な避難ができず命が危険な状況です。 |
4 |
避難指示 |
災害の |
危険な場所から全員避難しましょう。 |
3 |
高齢者等避難 |
災害の |
危険な場所から高齢者等は避難しましょう。 |
注1 市町村が災害の状況を確実に把握できるものではない等の理由から、必ず発令される情報ではありません。
注2 これまでの避難勧告のタイミングで発令されることになります。
注3 高齢者以外の人も必要に応じ、普段の行動を見合わせ始めたり避難の準備をしたり、危険を感じたら自主的に避難するタイミングです。
※「警戒レベル」は、「洪水」、「土砂災害」、「高潮」、「内水氾濫」を対象としています。「津波」については対象外です。
※「警戒レベル」1~5は、必ずしも順番にすべて発表されるものではありません。
詳細については、以下の国ホームページもしくは広報用チラシをご参照ください。
【国ホームページ】
http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinanjouhou/r3_hinanjouhou_guideline/
【広報用チラシ】
http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinanjouhou/r3_hinanjouhou_guideline/pdf/poster.pdf
【警戒レベル3】高齢者等避難 災害により人的被害の発生する可能性が高まっているため、お年寄りや体の不自由な方など避難行動に時間を要する方は、避難場所への避難を開始してください。 【警戒レベル4】避難指示災害により人的被害の発生する可能性が明らかに高まっているため、安全な場所への避難行動を開始してください。
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3.避難場所(避難施設)
大雨災害の発生のおそれがあり、災害の対応を行う、又は備える必要があるなどの判断をした場合、市内各地域に13の支部施設が開設され、その後の状況を勘案しながら支部施設に加えて22の避難施設を優先的に開設することとしています。発令対象地域において「【警戒レベル3】高齢者等避難」以上の避難情報を発令した場合は、発令対象地域の優先施設が開設されますが、状況により一部の施設を開設する場合もありますので、その場合は開設時に施設名を案内します。
開設した施設には、職員を配置し、食糧、飲料水、毛布等を配布できる体制を整えていますが、可能な範囲で、食事などについてご自身で用意をお願いします。
また、避難情報等の発令前に自主避難をされる場合は、事前に鳴門市役所災害対策本部(088-684-1330)にご連絡ください。
優先的に開設する避難施設
木津 | ◎木津元村集会所 |
中央 | ◎鳴門ふれあい健康館、第一中学校(体育館)、鳴門高校(体育館) |
黒崎 | ◎黒崎地区コミュニティセンター |
桑島 | ◎図書館、勤労者体育センター、桑島小学校(体育館) |
川東 | ◎川東公民館、アミノバリューホール |
里浦 | ◎里浦公民館、里浦南防災センター、里浦北集会所 |
鳴門東 | ◎鳴門東地区コミュニティセンター |
鳴門西 | ◎鳴門公民館、鳴門中学校(体育館) |
瀬戸 | ◎瀬戸公民館、旧瀬戸小学校、北泊公民館、堂浦ふれあい会館、旧島田小学校、明神集会所 |
大津 | ◎大津中央公民館、鳴門市学校給食センター、第一小学校(体育館)、鳴門渦潮高校(第二体育館) |
北灘 | ◎旧北灘中学校(校舎)、旧北灘西小学校(体育館)、櫛木集会所、旧北灘東幼稚園 |
堀江 | ◎堀江公民館、堀江南小学校(体育館)、人権福祉センター |
板東 | ◎板東公民館、板東南ふれあいセンター |
◎のついている施設が支部
4.土砂災害について
土砂災害には、「土石流」、「がけ崩れ」、「地すべり」があり、本市には、それぞれの災害が発生するおそれのある場所として「土石流危険渓流」が71箇所、「急傾斜地崩壊危険箇所」が240箇所、「地すべり危険箇所」が2箇所の合計313箇所(平成26年1月現在)の土砂災害危険箇所があります。
また、「土砂災害警戒区域等における土砂災害対策の推進に関する法律」に基づき指定されている土砂災害警戒区域は327箇所、土砂災害特別警戒区域が296箇所(令和5年4月現在)あります。
土砂災害については、人命を奪う可能性の高い災害であり、「土砂災害警戒情報」の発表や「前兆現象」にも留意し、避難指示等の発令前でも危険を感じた時は、適切な避難行動をとっていただくようお願いします。
土砂災害警戒情報
土砂災害警戒情報とは、大雨による土砂災害発生の危険度が高まったときに、市町村長が避難指示等を発令する際の判断や住民の自主避難の参考となるよう、都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報です。
土砂災害警戒情報が発表されたときは、「土砂災害危険箇所」や「土砂災害警戒区域」の該当箇所・区域やその周辺にお住まいの方は、十分に注意する必要があります。
土砂災害警戒情報等が発表されていなくても、斜面の状況には常に注意を払い、土砂災害の前兆現象と考えられるような普段と異なる状況に気がついた場合には、直ちに周りの人と安全な場所に避難するとともに、市に連絡してください。
※土砂災害警戒情報は、降雨から予測可能な土砂災害の内、避難指示等の災害応急対応が必要な土石流や集中的に発生する急傾斜地崩壊を対象としています。技術的に予測が困難である地すべり等は、土砂災害警戒情報の発表対象とはしていません。また、個別の災害発生箇所・時間・規模等を詳細に特定するものでもありません。 |
土砂災害の前兆現象
土砂災害の前兆現象には次のようなものがあり、見たり、聞いたりしたらすぐに避難してください。
1.土石流
・「山鳴り」といって、山全体がうなっているような音がする
・川の水が急に濁ったり、流木が流れてくる
・雨が降り続いているのに、川の水位が下がる
・土臭いにおいがする
2.がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)
・がけから小石がパラパラ落ちてくる
・がけに割れ目ができる
・がけから水が吹き出てくる
・がけから音がする
3.地すべり
・地面がひび割れたり、一部が陥没あるいは隆起している
・井戸の水が濁っている
・池や沼の水の量が急に変わる
・建物や電柱、樹木が傾く
・山腹や地面にひび割れや段差ができる
土砂災害が発生した場合に、住民の生命または身体に危害が生ずるおそれがあると認められる土地の区域で、危険の周知、警戒避難体制の整備が行われます。
土砂災害が発生した場合に、警戒区域の中でも建築物に破損が生じ、住民の生命または身体に著しい危害が生ずるおそれがある区域で、特定の開発行為に対する許可制、建築物の構造規制等が行わます。
※上記に紹介した以外にも前兆現象はございますので、ご注意をお願いします。
お住まいの地域の土砂災害警戒区域及び危険箇所の確認をお願いします。
★土砂災害・洪水ハザードマップ
★徳島県水防・砂防情報マップ
5.水害について
近年、各地で集中豪雨等による水害が頻発し、短時間で河川が増水したり、堤防が決壊する等、これまでの想定を超える浸水被害が多発しています。
このような背景を受け、平成28年に国土交通省より、「想定しうる最大規模の降雨により河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域」が新たに公表され、鳴門市においても、平成29年度に「土砂災害・洪水ハザードマップ」を作成し、市内全戸に配布しました。
なお、このハザードマップは、支川、内水(排水できずに氾濫した水)、高潮による氾濫を考慮しているものではありません。
★土砂災害・洪水ハザードマップ
★徳島県水防・砂防情報マップ
避難行動の留意事項
6.立ち退き避難と屋内安全確保
「災害対策基本法」における避難の方法としては、従来「立ち退き避難」のみが位置づけられておりましたが、過去の災害における教訓等を踏まえ、平成25年の法改正において、自宅等の屋内に留まる等の屋内における避難行動として、「屋内での待避等の安全確保措置」が新たに位置付けられました。「屋内での待避等の安全確保措置」の具体的な内容としては、主として、自宅等の屋内に留まることのほか、建物の2階以上などの上階への移動が想定されます。
これにより、「避難情報に関するガイドライン」が改定され、従来の避難場所への「立ち退き避難」だけでなく、2階など家屋内に留まって安全を確保する「屋内安全確保」も避難行動の一つとされました。
避難指示等が発令され、屋外に移動する「立ち退き避難」が危険な場合や屋内での避難で安全の確保が出来ると考えられる場合は、指定された避難場所へ避難するのではなく、「屋内安全確保」も考えていただくようお願いします。
7.大雨災害について事前に確認しておくべき事項について
お住まいになっている地域や勤務先が土砂災害警戒区域等や河川の氾濫による浸水エリアに入っているかどうかを事前にご確認ください。
★「土砂災害・洪水ハザード」
○土砂災害警戒区域等は、徳島県のホームページの「徳島県総合地図情報提供システム」で確認することができます。
★徳島県総合地図情報提供システム(「徳島県総合地図情報提供システム」で検索してください。)
○吉野川又は旧吉野川、新池川の氾濫による浸水想定区域は、徳島県のホームページの「河川の浸水想定区域図」で確認することができます。
★河川の浸水想定区域図(「徳島県河川浸水想定区域図」で検索してください。)
災害時における問い合わせ先
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