平成24年鳴門市議会第3回定例会

■目 次 

(1) はじめに  

(2) うきうき 活力と魅力あふれるまちづくり 

(3) ずっと笑顔で 生きがい感じるまちづくり 

(4) しっかり安心・快適 住み良いまちづくり 

(5) おおきく躍動 みんなで創るまちづくり 

(1)はじめに

 本日、第3回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方には、公私何かとご多忙中にもかかわりませず、ご出席をいただき、誠にありがとうございます。

 初めに、去る8月8日から16日間、熱戦が繰り広げられました第94回全国高等学校野球選手権大会において、県立鳴門高等学校野球部が、春夏連続、選手権大会としては2年ぶり7度目の出場を果たされました。

 残念ながら、初戦におきまして、熊本代表の済々黌高校に敗れはいたしましたが、全力を尽くした高校生らしい戦いぶりでありました。

 監督・選手の皆様に惜しみない拍手を送りますとともに、再び力強くスタートを切られ、甲子園の舞台に立たれますことを心よりご期待申し上げる次第であります。

 次に、去る7月27日から開催されました第30回夏季オリンピック・ロンドン大会におきましては、26競技、302の種目で白熱した戦いが繰り広げられました。

 このうち、陸上女子20キロ競歩に出場した大塚製薬陸上競技部所属の渕瀬真寿美選手は、日本人女子で過去最高となる11位という成績を残されました。

 同じく大塚製薬陸上競技部所属で、陸上男子400mと1600mリレーに出場された金丸祐三選手は、決勝には進めませんでしたが、世界の檜舞台で堂々とした走りでありました。

 また、8月29日から行われた、第14回夏季パラリンピック・ロンドン大会では、前回大会に引き続き、本市出身の金田典子選手が、シッティングバレーボールに出場され、パラリンピック初の勝利を挙げられました。

 皆様、懸命に努力を重ねられた成果を、大舞台で遺憾なく発揮され、市民の皆様に大きな夢と感動を与えていただきました。心から感謝を申し上げ、今後、ますますのご活躍を期待する次第であります。

 次に、「鳴門市納涼花火大会」と「鳴門市阿波おどり」についてであります。

 幸い、晴天に恵まれ、県内外から多数の方にお越しをいただき、「花火大会」は約9万5千人、「阿波おどり」は3日間累計で約7万人の皆様に、鳴門の夏を満喫していただきました。

 特に「花火大会」では、昨年の2倍となる800席の「有料観覧席」を設けましたところ完売となり、大変ご好評をいただいたところであります。

 また、花火大会の翌日には、朝早くから、第一中学校や鳴門高校の生徒の皆さんを始め、多くの市民ボランティアの皆様に、会場周辺を清掃していただきました。

 これら行事の実施にご尽力をいただいた鳴門商工会議所、鳴門市観光協会を始め、ご協力を賜りました全ての皆様に、改めて厚くお礼を申し上げます。

 次に、鳴門市観光情報センターのスロープカー「すろっぴー」についてであります。

 これまでも定期点検の適切な実施など、安全運行に努めてきたところでありますが、去る8月2日、車軸の金属部分の亀裂が判明したことから運行を休止し、現在は、無料のシャトルバスによる代替運行を行っております。

 故障原因は、部品の経年劣化によるものと考えられ、使用年数や利用頻度などを考慮した結果、車両の更新が必要と判断いたしました。運行再開まで、あと2ヶ月程度を要する見込みであり、ご利用の皆様には、ご不便をおかけしますが、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。

 さて、今期定例会には、補正予算案を始め、各種の議案を提出いたしておりますが、議案説明に先立ち、諸般の報告と当面する市政の課題についての所信を申し上げます。

 まずは、本市を取り巻く社会経済情勢への対応についてであります。

 我が国の経済状況は、復興需要等を背景に、緩やかに回復しつつあるものの、欧州政府の債務危機を巡る問題は依然収束せず、景気の下押しリスクのある状況となっております。

 こうした中、社会保障・税一体改革関連法が成立し、現行5%の消費税率は、平成26年4月に8%、平成27年10月に10%と順次引き上げられることになります。

 国は、経済状況によっては増税を見送ることとしており、低所得者対策も検討するなど、市民生活への一定の配慮もなされています。しかし、地方経済や財政に与える影響には、なお、不透明な部分もございます。

 今後とも、社会経済情勢や国・県の動向などを見極め、適切な対応に努めてまいります。

(2)うきうき 活力と魅力あふれるまちづくり

 第一点は、「うきうき 活力と魅力あふれる まちづくり」についてであります。

 まず、地域経済振興の中核施策として取り組んでおります「エコノミックガーデニング」につきましては、引き続き、企業訪問による市内企業のニーズ調査と情報収集活動を進めております。 今後は、地元の中小企業が成長しやすい環境づくりに向け、企業や人材のネットワークづくりを始め、実効性のある施策の立案に着手してまいります。

 また、企業誘致や雇用の確保につきましては、本年7月、瀬戸町明神の鳴門複合産業団地に「大塚テクノ株式会社 鳴門第2工場」が完成いたしました。

 同社は、平成20年3月に鳴門複合産業団地に進出し、同年5月に鳴門工場、続いて平成22年1月にも増設を行うなど、事業拡大を進められ、地元雇用の確保にも貢献いただいております。

 長引く景気低迷の中にあって、本市に立地する企業がこのように発展されることは、大変喜ばしいことであり、引き続き、企業立地奨励条例補助金などによる支援を行うとともに、その他の企業誘致活動にも鋭意取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、「なると海のブランド拡大PR事業」についてであります。

 鳴門鯛や鳴門わかめは、全国的にも知名度のある本市を代表するブランドですが、一方で厳しい産地間競争にさらされております。

 そこで、北灘漁協や県などのご協力もいただき、新たに大阪府内で数店舗を展開している料理店において、素材を活かした料理を提供するなど、PR活動を実施いたします。

 鳴門のブランド水産物の素晴らしさをより多くの方に実感していただき、販売促進や消費拡大を図ることにより、本市の成長戦略に掲げる「漁業経営の安定化とブランド化の推進」を実現してまいります。

 また、公設地方卸売市場の活性化につきましては、昨年に引き続き、年末に「市場まつり」の開催を計画いたしております。今後とも、市場内の関連店舗や店頭サービスなどを通じて、生産者を始め、市民・消費者の皆様に親しまれる公設市場の運営を目指してまいります。

 次に、観光・交流のまちづくりについてであります。

 去る8月31日、本市出身の元プロ野球選手でタレントの板東英二氏に「鳴門観光大使」を委嘱いたしました。

 ご存じのとおり、板東氏は、メディアへの出演も多く、各方面で幅広くご活躍されております。この度、観光大使への就任をお願いいたしましたところ、ご快諾をいただいたところであります。

 委嘱の際には、「鳴門には阿波おどりを始め、特産物や観光施設など魅力あるものが多い。大鳴門橋を渡って来られた観光客の方が、必ず鳴門を観光していただけるよう、全国にアピールしていきたい」との心強いお言葉もございました。今後は、観光ポスターやパンフレット、イベントやキャンペーンなどにご登場願うほか、テレビやラジオへの出演時など、様々な機会を捉えて、本市のPRを行っていただけるものと期待をいたしております。

 また、先にご就任いただきました「浪速のカリスマ添乗員」平田進也氏におかれては、今年の阿波おどりに合わせた京阪神からの観光ツアーを実施していただくなど、これまで幾度となくご尽力をいただいております。今後も両観光大使の方との連携を深め、積極的なPR展開を進めてまいります。

 更に、「渦潮」やマスコットキャラクター「うずしおくん」をデザインした「鳴門観光PRカー」を新たに制作し、観光キャンペーンや職員出張の際に使用し、走る広告塔として効果的に活用いたします。

 また、合わせて他の公用車にも、「鳴門海峡を世界遺産に!」をテーマとしたラッピングを行うこととしており、鳴門海峡の世界遺産化に向けた機運醸成にも効果があるものと考えております。

 次に、中国からの観光誘客事業についてであります。

 阿波おどり期間中、中国の大手テレビ会社「山東広播電視台」の撮影スタッフが、人気テレビ番組「縦横四海」の収録のため来鳴し、阿波おどりを始め、渦の道などを撮影いたしました。この企画は、本市と県の誘致活動により実現したものであり、番組の放映を通じ、多くの中国の方に、本市の魅力を感じていただけると考えております。

 また、本市国際交流員が、中国版ツイッター「ウエイボー」により、日々中国に向けて、本市の様々な情報を発信しております。これらの取り組みにより、本市の知名度向上や、中国人観光客の誘客促進を図ってまいります。

 次に、鳴門市観光協会の法人化についてであります。

 鳴門市観光協会は、本市の観光振興を図り、観光客の誘致や地域経済の発展に寄与することを目的に、昭和40年に任意団体として発足し、以来、本市の観光事業の推進に中心的な役割を果たしてまいりました。

 しかし、観光地間の誘客競争が激しくなる中、多様化する来訪者のニーズに迅速に対応していく必要が生じております。

 そこで、本年10月より、一般社団法人に移行し、社会的信用の獲得と組織体制の強化を図ることとし、現在、その準備作業を進めているところであります。

 民間のノウハウを活かした発想豊かな事業展開により、観光地としての魅力が更に高まることを期待するとともに、本市といたしましても引き続き必要な支援を行ってまいります。

(3)ずっと笑顔で 生きがい感じるまちづくり

 第二点は、「ずっと笑顔で 生きがい感じる まちづくり」についてであります。

 まず、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」が、本年10月から施行されます。

 本市におきましても、同法に基づき、虐待事案の相談や養護者支援に関する広報・啓発を行うとともに、通報等があった場合には、速やかに安全確認や事実確認を行い、適切な措置を講じる必要がございます。こうしたことから、福祉事務所内に新たに障害者虐待防止センター機能を設けることといたしました。

 今後、関係機関や民間団体等とも連携を図りながら適切な対処に努め、虐待防止対策を講じてまいります。

 次に、受給者数の増加が続いている生活保護につきましては、就労や自立の促進に向けた支援の拡充や適切な指導・助言を行うことが肝要であります。

 本市では、比較的年齢が若く就労阻害要因のない受給者の方などを対象に、週2回の就労相談を実施しておりますが、更に今年7月から、市の就労相談にハローワーク鳴門の就労支援ナビゲーターが同席して、連携して支援を行う「福祉から就労、支援事業」を開始いたしました。

 支援プランの策定や職業訓練・就労意欲の喚起、就労後のフォローアップなどの支援を行っており、受給者の自立に効果が得られるものと考えております。

 次に、がん検診受診率の向上についてであります。

 死亡原因の30%を占める「がん」の抑制については、がん検診による早期発見が重要であります。

 そこで、新たに、市内の商店や銀行に「がん検診受診率向上のための協力店」となっていただき、検診受診を促すステッカーの店頭掲示や、パンフレットや案内チラシの配布にご協力を願ったところであります。

 また、子どもたちに「がん」に関する講話への参加や検診受診を促すメッセージカードを作成して保護者の方に渡してもらうことにより、若い世代の受診勧奨を促す取り組みも予定しております。ひとりでも多くの市民の皆様に、検診を受診していただき、がんの早期発見につなげていただきたいと考えております。

 次に、ポリオワクチンの接種についてであります。

 これまで使用していた生ワクチンは、ポリオウィルスの病原性を弱めて作ったもので、まれに小児麻痺が発生することがございました。こうしたことから、ポリオウィルスの病原性をなくした不活化ワクチンに接種を変更する法令改正が行われました。

 これにより、春・秋2回の集団接種から通年での個別接種が可能となります。対象となるお子様を持つご家庭へは、個別通知によりご案内いたしますので、適切に接種いただきますようお願いいたします。

 次に、スポーツ推進計画の策定についてであります。

 スポーツは、青少年の健全育成や心身の健康保持に寄与するばかりでなく、高齢者の介護予防や世代間交流、地域活性化など、裾野の広い多面的な効果があるとされております。

 本市では、プロサッカーやプロ野球、陸上・体操競技等、様々なスポーツが盛んに行われており、数多くのオリンピック選手やプロスポーツ選手を輩出しております。

 そこで本市では、現状の課題にも対応し、スポーツ振興を積極的に推進していくため、新たに「スポーツ推進計画」を策定していくこととしております。

 9月6日には、スポーツ推進委員などスポーツ関係者の皆様や笹川スポーツ財団の方にもご参加いただき、「第1回スポーツ政策意見交換会」を開催いたしました。

 今後とも、市民の皆様のご意見をもとにしながら、市民の皆様とともに、策定作業を進めていく所存であります。

 次に、学校施設耐震化推進事業につきましては、子どもたちの安全確保はもとより、地域住民の避難場所の耐震化を進める観点から、計画を前倒しし、昨年度より小・中学校の体育館の耐震診断を進めております。

 今回の補正予算におきましては、耐震診断の結果を受け、第一中学校、第二中学校及び瀬戸中学校の中学校3校並びに板東小学校ほか10校の小学校の体育館について、耐震補強設計費を計上いたしております。

 なお、体育館は災害時には地域住民の避難場所となりますことから、耐震補強工事にあわせ、防災機能の強化も図ってまいります。

 次に、成稔幼稚園園舎の増築についてであります。

 鳴門西地区は、近年、人口が増加傾向にあり、成稔幼稚園は第一幼稚園に次いで、本市で2番目に園児数の多い幼稚園となっておりますが、現在の施設面積は必要とされる面積よりも少なく、狭隘な施設環境となっております。

 また、来年度は入園予定の園児数がさらに増える見込みであり、保育室不足が危惧される状況となっております。

 こうしたことから、適正な幼稚園教育を実施するため、早急に園舎を増築する必要があると考え、今回の補正予算に必要な予算を計上しております。

 次に、「第27回 国民文化祭・とくしま2012」についてでありますが、9月1日から12月14日まで、県内の全市町村で84の事業が開催されます。

 去る8月2日には、市民参加の祭典として、国民文化祭を盛り上げ、運営を進めるため実行委員会を設立し、幅広い分野から多くの市民の方を実行委員として委嘱申し上げたところであります。

 本市では、11月7日に市町村連携コンサート「まちが奏でるクラシックin鳴門市」を開催いたします。徳島の文化に共感を持つ一流の音楽家により構成された「とくしま記念オーケストラ」と、地元で活躍される合唱団や第一中学校の吹奏楽部とが共演し、本市の魅力を県内外に発信するまたとない機会となります。

 質の高い音楽文化に触れていただける貴重なコンサートであり、是非、多くの市民の皆様にご鑑賞いただきたいと考えております。

(4)しっかり安心・快適 住み良いまちづくり

 第三点は、「しっかり安心・快適 住み良い まちづくり」についてであります。

 まず、危機管理・防災体制の強化についてであります。

 去る9月1日の防災の日に、鳴門教育大学を主会場に行いました総合防災訓練では、残暑厳しい中、自主防災会や消防分団を始め、多くの市民の皆様や関係機関の方にご参加をいただきました。この場を借りて厚くお礼を申し上げます。

 さて、一昨日、県から、「中央構造線活断層帯(讃岐山脈南縁)活断層図」が公表されました。県内の中央構造線活断層帯全体が活動するような地震は、「当面差し迫っていない」と評価されておりますが、今後も、県との連携を密にし、詳細な情報収集に努めてまいりたいと考えております。

 また、先般、内閣府から南海トラフの巨大地震による津波高・浸水域の第2次報告及び被害想定の第1次報告が公表されました。本市では最大で震度7の地震と7mの津波の襲来が予想されており、県内では想定される死者数が最大3万3千3百人にものぼるとされております。

 本市では、この内閣府の報告や、今後、県が公表する津波浸水予測や被害想定を基礎データとして活用し、今補正予算に計上している「津波避難計画見直し業務」を進めるなど、今後の各種対策に適切に反映させていくこととしております。

 また、災害発生時の復旧体制につきまして、本年7月、「公共施設の応急復旧作業等への協力に関する協定」を、フレッセ鳴門支部及び大麻支部と締結いたしました。引き続き、被災時の早期復旧や復興、被災者の生活支援などに関し、様々な分野の民間事業者の皆様と協力体制の構築を図ってまいります。

 また、災害時要援護者避難支援事業につきましては、地域におけるひとり暮らしの高齢者や重度の障がいのある方など、災害時要援護者の避難支援に係る個別支援計画を作成しようとするもので、災害時要援護者台帳システムを活用して取り組むものです。

 対象となる皆様には、12月頃、個別にご案内をお送りし、広報等でも支援内容の周知を行うこととしております。地域の支援者の皆様などとの情報共有を図りながら、安否確認や避難支援が円滑に行われるよう、支援体制づくりを構築してまいります。

 このほか、地域防災計画の見直し、桑島地区における高台への避難路整備を始め、「震災に負けないまちづくり」に向けた各種施策を推進してまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 次に、消防庁舎太陽光発電設備整備事業についてであります。

 これは、災害対策本部を設置する消防庁舎に、太陽光発電とリチウムイオン蓄電池連携システムの導入を図るものであります。

 被災して停電が発生した場合でも、太陽光発電・蓄電設備による電力供給を中心にしつつ、既に設置している非常用発電機を併用しながら、安定した電力確保が可能となり、必要な機能の維持に資するものと認識いたしております。

 また、消防団と消防本部との連絡体制を確立するための「デジタルMCA無線機」につきましては、7月末までに、市内46分団への配備が完了いたしました。

 災害時に重要とされる被害情報の迅速な収集や消防団員の安全確保につながり、防災体制の機能強化が一層図られるものと考えております。

 次に、新しい公共交通体系の確立についてであります。

 平成24年度末をもって、市営バス事業から撤退することを踏まえ、現在、将来的に持続可能な公共交通体系の構築に向けた取り組みを進めております。

 現在、残っております、引田線・大麻線・北泊線の3路線につきましては、民間路線バス事業者に路線移譲をする方向で進めております。

 今年7月に開催いたしました沿線地域の説明会で、市民の皆様からいただいた様々なご意見、ご要望を踏まえ、引き続き、新しい公共交通体制にスムーズな移行が行えるよう、取り組んでまいりたいと考えております。

 本定例会におきましては、運輸事業の廃止に伴う改正条例のほか、事業清算に必要となる第三セクター等改革推進債の起債についても提案しており、今年度末の事業清算に向けた取り組みに対して、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。

(5)おおきく躍動 みんなで創るまちづくり

 第四点は、「おおきく躍動 みんなで創る まちづくり」についてであります。

 まず、「We Love なると デー」の実施についてであります。

 これは、昨年度の「中学生・高校生による提案事業」で優秀賞となった「鳴門のためにできることをする日の設立」の提案趣旨を実現しようとするものです。

 自分たちの住むまちのために、出来ることを出来る範囲で、自ら考え、何かをやってみる期間を設けることで、皆様に鳴門のまちを見直すきかっけとしていただき、ふるさとを愛する気持ちと社会貢献意識を高めようとするものであります。

 実施期間は、11月5日から11月18日までの2週間としており、個人やグループの皆様、また、市内に通勤通学をされている方など、どなたでもご参加いただけます。

 今後、具体的な行動例を広報でお知らせするなど、期間中に一人でも多くの市民の皆様が、自分たちの考えた「鳴門のためにできること」を実践していただけるよう、周知に努めてまいります。

 次に、行政評価外部評価委員会についてであります。

 市の実施事業について、公開の場で議論し、評価する市民参加の「行政評価外部評価委員会」を、今年度は8月20日、27日の2日間、開催いたしました。

 委員会で選定した「自主防災組織結成・活動促進事業」を始めとする8事業について、担当課と5名の外部評価委員の質疑応答を経て、評価が行われました。

 また、昨年度に引き続き市民評価員を募集し、延べ19名の方にご参加いただき、外部評価委員とは違った視点で評価をいただきました。

 8事業の評価結果は、外部評価委員の評価は「要改善」が6事業、「現状維持」が2事業であり、市民評価員の評価は「要改善」が6事業、「現状維持」が1事業、「廃止」と「要改善」の同数が1事業という結果でありました。

 今回の評価結果や各委員からいただいた様々なご意見については、今後の事業見直しや来年度予算の編成に反映させていきたいと考えております。

 次に、ふるさと納税制度についてであります。

 平成20年度の税制改正により開始された「ふるさと納税」制度は、生まれ故郷などの自治体に寄附した額に応じて、税金が軽減される制度で、本市ではこれまで、「ふるさと鳴門を応援したい」という皆様の温かい思いをまちづくりに活かしていくため、制度周知に努めてまいりました。

 皆様からのご寄附は、平成20年度から累計いたしますと総数は100件を超え、総額2,197万8千円となっております。これまでご寄附いただいた皆様へ、厚くお礼申し上げます。

 また、皆様の思いを具体的にまちづくりに活かしていくため、寄附金を活用した事業化を進めており、今回の補正予算においても、鳴門市の魅力づくり、まちづくりに資する8事業の予算を計上いたしております。

 今後も、この制度を有効に活用し、総合計画に掲げる将来都市像「結びあう絆が創る 笑顔と魅力うずまく鳴門」の実現に向けた取り組みを進めてまいりますので、未来のまちづくりのため、多くの皆様からのご支援をいただきますようお願い申し上げます。