令和元年鳴門市議会第2回定例会

◆ 目 次

(1)はじめに

(2)「コウノトリ」の近況について

(3)「鳴門市チャレンジデー2019」について

(4)本市を取り巻く社会経済情勢とその対応について

(5)アジア初演「なると第九」ブランド化プロジェクトの取り組みについて

(6)ユネスコ「世界の記憶」登録推進事業について

(7)卓球のTリーグ誘致事業について

(8)「第3回なると島田島ハーフマラソン produced  by  間寛平」について

(9)交流拠点施設の整備について

(10)ASAサイクリングツーリズム推進事業について

(11)鳴門市立図書館について

(12)鳴門市人権福祉センターについて

(13)株式会社大塚製薬工場との包括連携協定の締結について

(14)就学前教育・保育のあり方について

(15)徳島県公立高等学校普通科の学区制のあり方について

(16)水道事業について

(17)ボートレース事業について

 

 (1)はじめに

 本日、第2回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には、公私何かとご多忙中にもかかわりませず、ご出席を賜り、誠にありがとうございます。

 今期定例会におきましては、補正予算案をはじめ、各種議案を提出いたしておりますが、これらの議案説明に先立ちまして、まずは、諸般の報告と現在本市が当面している諸課題についての所信を申し上げ、議員の皆様をはじめ、市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

 

 まず、今期定例会は30年以上続いた「平成」の時代が終わり、新しい元号として「令和」が用いられることとなって初の定例会となります。

 新しい元号である「令和」の由来につきましては、これまでの元号が中国の古典からの出典であった慣例を破り、万葉集の「梅花の歌三十二首」につけられた序文を出典とし、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いが込められております。

 平成を振り返ってみますと、日本社会を取り巻く情勢は激変するとともに、少子高齢化の進展や想定外の大規模地震の発生など、日本社会自体も大きく変化しました。

また、地方自治体においても、国が掲げる地方創生の旗印のもと、地域間競争が激しさを増す中、これらの変化に真摯に向き合い、これまで経験したことのない事態に対しても明確な理念とビジョンを持って積極的に立ち向かっていくことが求められております。

 私といたしましても、新しく令和時代を迎え、第六次鳴門市総合計画及び鳴門市総合戦略に掲げる各種施策を前例にとらわれることなく力強く推進することにより、人口減少・少子高齢化問題に果敢にチャレンジするとともに、子どもたちの未来を見据えた施策や市役所本庁舎をはじめとする公共施設の整備や最適化などにもこれまで以上にスピード感を持って、また常に市民の声に真摯に耳を傾けながら着実に推進することにより、鳴門の未来に大輪の花を咲かせたいとの決意を新たにしているところでありますので、議員皆様方並びに市民皆様方の引き続いての御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

 さて、皇位継承に伴い、今年のゴールデンウイークはこれまでで最も長い10連休となり、市内各地の観光地も多くの観光客で賑わいました。

 昨年末のNHK紅白歌合戦において生中継の舞台となるなどメディアの露出が増えております大塚国際美術館には、期間中、約7万4,000千人が訪れたのをはじめ、観潮船や渦の道、鳴門市ドイツ館など市内各所において多くの観光客で賑わい、活気に溢れました。

 本市といたしましても、こうした好機を的確に捉え、関係機関との連携のもと、積極的に各種施策を展開することにより、交流人口の増加及び地域経済の活性化に繋げてまいりたいと考えております。

 

  (2)「コウノトリ」の近況について

 次に、大麻町で子育てをしております「コウノトリ」の近況についてであります。

 本年3月に大麻町で誕生したコウノトリの雛3羽につきましては、5月9日の足輪装着の際に採取した羽毛の血液を徳島大学がDNA鑑定を実施した結果、1羽が雄で、2羽が雌であることが判明いたしました。

 また、この雛の愛称につきましては、地元である大麻中学校の生徒の皆さんに名付け親になってもらうこととしており、決定次第、公表させていただきたいと考えております。

 3羽の雛が親鳥や市民の皆様の愛情のもと、無事、巣立ちを迎えることを願っております。

 

 (3)「鳴門市チャレンジデー2019」について

 次に、「鳴門市チャレンジデー2019」についてであります。

 昨日、「鳴門市チャレンジデー2019」を開催いたしましたところ、早朝から夜間まで38,479人の皆様に、思い思いの運動やスポーツに取り組んでいただきました。

 10回目の参加となりました今回は、「うずしおダービー」と銘打ち、今回が初参加となります兵庫県南あわじ市と対戦いたしました。

 また、鳴門市まちづくりアドバイザーとして市民の健康づくりに御協力をいただいております木場克己さんによる「KOBA☆トレ」を開催するなど、スポーツがもたらしてくれる充実感や達成感を、多くの市民の皆様に感じていただけたものと考えております。

 当日の参加率は66.6%であり、残念ながら南あわじ市に勝利することはできませんでした。

 しかしながら、過去最高の参加率を記録するなど、大いに盛り上がり、また、各会場における皆様の笑顔を拝見し、取り組みの成果を感じております。

 この度、参加いただいた皆様をはじめ、運営に御尽力いただきました協力団体並びに関係者の皆様に対しまして、この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。

 

 (4)本市を取り巻く社会経済情勢とその対応について

 次に、本市を取り巻く社会経済情勢とその対応についてであります。

 最近の社会経済情勢について概観いたしますと、内閣府の5月の月例経済報告の基調判断では、「景気は、輸出や生産の弱さが続いているものの、緩やかに回復している。」とのことであります。

景気の先行きについては、通商問題の動向が世界経済に与える影響に一層注意するとともに、中国経済の先行き、海外経済の動向、金融資本市場の変動の影響等に留意する必要があるとされております。

 また、5月20日に発表された1月から3月期のGDP1次速報値では、前期比年率換算で0.5%増となり、2四半期連続のプラス成長となりました。

 このような状況の中、政府は、平成30年度第1次及び第2次補正予算並びに臨時・特別の措置を含む令和元年度予算を迅速かつ着実に執行するとともに、10月に予定されている消費税率の引き上げを控え、経済財政運営に万全を期することとしております。

 本市といたしましても、市民生活に大きな影響を与えることが予想される幼児教育無償化やプレミアム付商品券事業などをはじめとする各種施策について、国等の動向を注視しつつ、様々な状況にも着実に対応できるよう、引き続き適切な行財政運営に努めてまいりたいと考えております。

 

 (5)アジア初演「なると第九」ブランド化プロジェクトの取り組みについて

  次に、アジア初演「なると第九」ブランド化プロジェクトの取り組みについてであります。

 昨年の6月1日を中心として、「第九」アジア初演100周年記念事業を盛大に開催し、国内外に「なると第九」の魅力を発信することができました。

 その機運を引き継ぎ、産学官民と連携を図りながら、次の100年への一歩を着実に踏み出すべく、来月2日に第38回ベートーヴェン「第九」交響曲演奏会を開催いたします。

 今年は、全日本「第九を歌う会」連合会30周年記念の年でもあり、令和の時代を迎え、まさに新たな歴史の幕開けを飾る演奏会として開催いたします。

 また、演奏会翌日の3日には、「第九」アジア初演100周年記念継承事業として、講師に獨協大学外国語学部ドイツ語学科教授の矢羽々崇氏をお迎えし、「第九」特別講演会の開催も予定しておりますので、御家族や御友人をお誘い合わせの上、御参加くださいますようお願い申し上げます。

 

 (6)ユネスコ「世界の記憶」登録推進事業について

 次に、ユネスコ「世界の記憶」登録推進事業についてであります。

 2019年は、「板東俘虜収容所」のドイツ兵捕虜たちが「ドイツ橋」と「ドイツ兵の慰霊碑」を建設して100周年を迎える年であります。

 捕虜の身でありながらも解放され帰国するまで独特の文化を形成したドイツ兵捕虜の記録である「板東俘虜収容所関係資料」が鳴門市ドイツ館に集まり、それらをユネスコ「世界の記憶」へ登録する活動にまで進展したのも、「慰霊碑」の建設とその後の保護活動を起点とした、ドイツとの交流があったからであります。

 本市におきましては、この記念すべき年に「ドイツ兵の慰霊碑・ドイツ橋」建設100周年を記念し、献花式と講演会・音楽祭・企画展示を実施いたします。

 この機会に100年続いたドイツと本市の交流の歴史を振り返るとともに、この交流の軌跡をこれからの100年、継承していくためのイベントとしたいと考えております。

 また、この登録推進を広くPRするために、本年9月2日から4日までの3日間、京都市で開催される国際博物館会議京都大会の展示ブースにおいて周知広報活動を行うこととしております。

 世界各地から3,000人以上の博物館関係者が参加するこの大会の場において、「板東俘虜収容所関係資料」が示す、類まれな収容所での活動記録の「希少性」と「重要性」を多くの参加者に記憶していただきたいと考えております。

 さらに、2020年には、ベートーヴェン生誕250年を迎えるとともに、世界最大のスポーツ・文化の祭典である「東京オリンピック・パラリンピック」の開催も控えており、これらをまたとない絶好の機会と捉え、本市が目指す3つの世界遺産登録などの取り組みを世界に情報発信をすることにより、文化交流のみならず、観光・経済への波及効果が実現できるよう各種取り組みを推進してまいります。

 

 (7)卓球のTリーグ誘致事業について

 次に、卓球のTリーグ誘致事業についてであります。

 去る4月21日、徳島県卓球協会、鳴門市卓球協会との連携のもと、Tリーグ女子の初代チャンピオンである日本生命レッドエルフの村上恭和総監督や前田美優選手などにお越しいただき、鳴門・大塚スポーツパークアミノバリューホールにおいて卓球教室を開催いたしました。

 当日参加いただきました約110人の小中学生の皆さんには、模擬試合などを通じて、第一線で活躍する監督、選手の考え方や技術に直接触れる貴重な体験をしていただきました。

今後におきましても、関係団体等と連携を図るとともに、卓球教室を開催するなどの取り組みを継続実施してまいります。

  また、2019-2020シーズンTリーグ公式戦につきましては、鳴門市で開催する方向でTリーグ事務局と基本合意しております。

本市での開催試合に関するTリーグ事務局からの公式発表は6月10日に予定しているとの連絡をいただいており、本市での開催は3試合を予定しているところであります。

 

 (8)「第3回なると島田島ハーフマラソン produced  by  間寛平」について

 次に、10月27日に開催いたします「第3回なると島田島ハーフマラソン produced  by  間寛平」についてであります。

 今年は新たな試みとして「高校生による地域活性化」をテーマとし、ランナーのおもてなし・応援に関する企画立案を、鳴門の高校生に担っていただくことといたしました。

 去る5月15日に鳴門高校、鳴門渦潮高校の両校の生徒に大会プロデューサーである間寛平さんを加えたメンバーで構成される「島田島ハーフマラソン高校生実行委員会」を立ち上げ、5月22日には鳴門渦潮高校の課外活動の場である「UZU café」にて間寛平さんとの意見交換を行うなど、10月の本番に向け準備を進めております。

 今年で3回目の開催となる本大会をよしもとのタレントさんや、将来の鳴門市を担う若者の力をお借りすることにより、自然を満喫しながらスポーツと笑いを堪能できるランニングイベントとしてまいります。

 そして、高校生が盛り上げる大会として、これまで以上に賑わいを創出してまいりますので、是非とも多くの皆様に参加いただきたいと考えております。

 

 (9)交流拠点施設の整備について

 次に、交流拠点施設の整備についてであります。

 大津町備前島において整備を進めております交流拠点施設「道の駅なると(仮称)」については、昨年12月に基本計画の策定を終え、基本設計業務に着手するとともに、道の駅の運営に関心のある事業者を対象とした対話型市場調査の実施や「道の駅から始まるまちづくり」をテーマとした市民フォーラムの開催など、各種の手続きや検討を進めております。

 本年3月には、国土交通省四国整備局長との間で「道の駅なるとの整備に関する基本協定書」を締結したところであります。

 道の駅は、駐車場やトイレなどの公益部門と飲料・物販等の収益部門を併せ持つ施設であり、本市では、指定管理者制度により、民間ノウハウを最大限に活用した整備・運営を行っていくこととしております。

 現在、指定管理者の公募開始に向けた準備を進めており、7月下旬頃には候補者を選定し、導入コンテンツの精査や設計協議を本格化させていく予定としております。

 「人が集い 出会い交流し 地域に広がる 笑顔と元気うずまく道の駅なると」の実現に向け、引き続き、国や関係団体等と密接に連携しながら、鋭意、検討・準備を進めてまいります。

 

 (10)ASAサイクリングツーリズム推進事業について

 次に、ASAサイクリングツーリズム推進事業についてであります。

 去る4月27日より、大鳴門橋での新たな自転車無料輸送サービスである「ASAサイクルバス」の試験運用を開始いたしました。

 サイクルバスを利用いただいた方からは、好意的な御意見を数多くいただいており、今回の試験運用を通じまして、まずは多くのサイクリストの皆様に本市におけるサイクリングの魅力を知ってもらうとともに、利用者からのアンケート調査等を踏まえ、引き続きさらなる利便性の向上にも取り組んでまいります。

 

 (11)鳴門市立図書館について

  次に、鳴門市立図書館についてであります。

 平成30年5月末をもって耐震改修工事のため休館しておりました市立図書館が去る5月8日にリニューアルオープンいたしました。

 当日は、鳴門市在住で世界的に有名な児童文学作家のくすのきしげのり氏による記念公演会やリニューアルオープンにあわせて新調いたしました移動図書館車「こうのとり号」のお披露目などを実施いたしました。

 今回の耐震改修工事では、耐震性能の確保に加え、市民の皆様に市立図書館を文化交流の拠点施設としても御利用いただけるよう多目的会議室や展示室であるコウノトリホールを整備するとともに、利便性の向上を図るため、来館者用エレベーターや多目的トイレなどの新設、また、防災機能の向上を図るため、緊急用電源や備蓄物資の整備も併せて行いました。

 今後におきましても、生涯学習拠点としての図書館機能の充実を図るとともに、市民の文化発信・文化創造の支援に努め、より多くの市民の皆様に御利用いただける魅力的な図書館となるよう取り組んでまいります。

 

 (12)鳴門市人権福祉センターについて

 次に、鳴門市人権福祉センターについてであります。

 この度、人権福祉センターの耐震改修工事が完了し、天井及び床の全面的な改修に加え、既設トイレの洋式化や多目的トイレを新設することなどにより、地域の皆様が安全・快適に集うことのできるコミュニティセンターとして、また、地震等災害時の避難所として生まれ変わった人権福祉センターのお披露目を兼ね、6月16日にリニューアルオープン記念式典及び人権セミナーを開催することといたしました。

 当日は、人権福祉センター46年の歴史と歩みを振り返るスライドショーを上映するとともに、香川人権研究所理事長の喜岡淳氏に御講演いただくこととしておりますので、多くの市民の皆様にお越しいただきたいと考えております。

 

 (13)株式会社大塚製薬工場との包括連携協定の締結について

 次に、株式会社大塚製薬工場との包括連携協定の締結についてであります。

 去る5月9日、大塚製薬工場と「健康で安心して暮らせるための地域づくりに関する包括連携協定」を締結いたしました。

 本協定は、鳴門市と大塚製薬工場が緊密な相互連携のもと、健康づくりの推進と地域医療を守り育む取り組みを行うとともに、地域包括ケアシステムの構築並びに地域共生社会の実現を図ることを目的としております。

 今後、具体的にどのような取り組みを行うかは、これから詳細な協議を進めることとなりますが、それぞれが持つ資源や特長を生かしながら相互の連携を強化することにより、市民の皆様がこれまで以上に健康で安心して暮らせる地域づくりを推進してまいります。

 

 (14)就学前教育・保育のあり方について

 次に、就学前教育・保育のあり方についてであります。

 現在、保育所、幼稚園、認定こども園といった施設形態によらず、公私立すべての就学前教育・保育施設から小学校への円滑な接続を実現するための検討に加え、本市の実情に則した就学前教育・保育のあり方について審議する「鳴門市就学前教育・保育のあり方に関する審議会」の6月開催に向け、諸準備を行っております。

 今後におきましても、教育委員会とも緊密な連携を図りながら、本審議会の答申に基づき、就学前教育・保育のさらなる充実に取り組んでまいります。

 

 (15)徳島県公立高等学校普通科の学区制のあり方について

 次に、徳島県公立高等学校普通科の学区制のあり方についてであります。

 地域間の不公平感の解消を図り、子どもたちに進路選択の機会が平等に保障されるよう、学区制の廃止に向けた見直しについて、平成28年度より徳島県に対して繰り返し要望を行うとともに、立場を同じくする近隣自治体とも連携し、積極的な働きかけを行ってまいりました。

 こうした働きかけなどを受け、徳島県教育委員会において、昨年7月に「通学区域制に関する有識者会議」が設置され、学区制のあり方についての検討が行われ、本年3月に有識者会議から県教育委員会に報告書が提出されております。

 報告書の内容は、現在の中学2年生が受験する入学者選抜から、徳島市の県立高校1校を全県募集とするなど4項目の提言が盛り込まれたものとなりましたが、学区制については残念ながら、現行制度の枠組みを維持したまま、将来における再度の検討を提言するにとどまっております。

 県教育委員会においては、有識者会議の報告書を踏まえ、2020年、2021年両年度の入試制度に関する方針を近く決定されるものと認識しており、引き続き、注視してまいりたいと考えております。

 

 (16)水道事業について

 次に、水道事業についてであります。

 鳴門市・北島町共同浄水場整備事業につきましては、去る4月23日に第5回「鳴門市・北島町浄水場共同化協議会」を開催し、浄水場更新における基本コンセプトや整備方針、事業方式、財源計画などの基本的事項を定めた「鳴門市・北島町共同浄水場基本計画」案について決定していただいたところであります。

 この基本計画案につきましては、今期定例会において議員の皆様にお示しさせていただくとともに、現在募集を行っておりますパブリックコメントでいただいた御意見等を精査したのち、成案として取りまとめてまいりたいと考えております。

 本市といたしましては、将来にわたって安全で安心な水道水を安定的にお届けできるよう、北島町と緊密に連携し、本事業を着実に進めてまいります。

 

 (17)ボートレース事業について

 最後に、ボートレース事業についてであります。

 ボートレース鳴門では、平成28年4月のリニューアルオープン以来、健全経営の確立を図るとともに、「温浴施設」の誘致や親子で楽しめるイベントの開催、「UZU PARK」に代表されるスポーツコミュニティスペースの整備などにより、地域やボートレース以外のお客様との共生ができるレース場となるよう各種取り組みを推進してまいりました。

 西日本最大級のスケートボード場を有する「UZU PARK」には、ゴールデンウイーク中の約2,250人を含め、開設からの約半年で県内外から2万人を超える利用者にお越しいただくなど、市の新たな交流拠点として大きな賑わいを見せております。

 こうした取り組みが認められ、政令指定都市以外の都市では初めての開催となります「ボートレース市長会議」が7月3日に鳴門市において開催される運びとなりました。

 モーターボート競走施行者の首長が全国から集まる市長会議では、ボートレースパーク化の事例として「UZU PARK」を見学いただくとともに、市内の観光資源の視察も予定されておりますことから、鳴門の魅力を十分にアピールしてまいりたいと考えております。

 また、収益の確保策として昨年9月より新たにモーニングレースを開催するなど、さらなる収益率の向上に努めた結果、概算ではありますが、平成30年度決算見込みにつきましては、一般会計への繰り出しを合わせると30億円を超える利益が見込まれる状況となっております。

 今後におきましても新たなチャレンジを積極的に行うことにより、安定的な経営と本市のランドマークとして地域に貢献できる「ボートレース鳴門」となるよう取り組んでまいりたいと考えております。