令和6年鳴門市議会第4回定例会
◆ 目 次
(4)「鳴門市・リューネブルク市姉妹都市盟約締結50周年記念」について
(7)「歳末の!北海道物産展 遊ぶ!スケートリンク」について
(ⅱ)「メリダジャパン株式会社によるE-bike体験」について
(1)はじめに
本日、第4回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には、公私何かとご多忙中にもかかわりませず、ご出席を賜り、誠にありがとうございます。
はじめに、去る11月15日に薨去されました三笠宮崇仁親王妃百合子殿下に対し、謹んで哀悼の意を表し、市民の皆様とともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。今期定例会におきましては、令和6年度一般会計補正予算案など、各種議案を提出いたしておりますが、これらの議案説明に先立ちまして、まずは、諸般の報告と当面の諸課題についての所信を申し上げ、議員の皆様をはじめ、市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
(2)「防災への取り組み」について
まず、「防災への取り組み」についてであります。
去る11月7日に、鳴門ウチノ海総合公園を主会場として、徳島県とともに「令和6年度 徳島県総合防災訓練 うずしおレスキュー2024」を開催いたしました。
今回の訓練は、「能登半島地震の教訓を踏まえた実践的訓練」を共通テーマとして、生活の質、いわゆるQOLの確保に向けた快適避難所の開設・運営訓練や、ラストワンマイル問題の解決に向け、官民連携した救援物資の輸送訓練などを実施いたしました。
具体的な内容といたしましては、南海トラフを震源とする地震及び津波が発生したとの想定で、鳴門西地区自主防災会を中心に、鳴門西地区自治振興会や、鳴門西小学校の児童の皆様などが協働し、プライバシーへの配慮や、授乳室、キッズスペースを設置するなど、人としての尊厳が守られるよう配慮された避難所の開設に取り組まれたほか、民間企業・団体の協力を得て、健康や生活再建の相談ブースの開設、スターリンク設置による通信手段の確保、水循環システムによるシャワーの設置など、生活の質の向上に配慮した避難所運営の訓練に取り組みました。
また、避難所への救援物資の輸送訓練では、小松島港に陸揚げされた救援物資が、本市と災害時連携協定を締結している「NX徳通株式会社」内の地域内輸送拠点において仕分けされ、さらに、拠点から鳴門西小学校に届くまでの道路が、がれき等によって大型車両による輸送が困難になったとの想定で、同社の小型車両を活用した物資輸送が行われました。
今回の訓練では、大規模災害時の避難所における課題に向き合った上で、その解決に向けて、地域住民による避難所運営・訓練に継続して取り組めたことや、新技術の活用による実証実験、民間企業・団体の連携など、それぞれの強みを活かした相互協力の重要性を再確認できたことなど、様々な成果が得られたものと考えております。
引き続き、こうした機会を通じて、関係機関との連携の構築等を図ったうえで、来るべき大災害への備えをしっかりと行ってまいります。
(3)「鳴門市フェーズフリーフェスティバル」について
次に、「鳴門市フェーズフリーフェスティバル」についてであります。
幅広い世代における防災意識の高揚や災害時に連携する機関との顔の見える関係づくりを推進するため、12月15日に「鳴門市フェーズフリーフェスティバル」を鳴門ウチノ海総合公園にて開催いたします。
昨年に引き続いての開催となり、防災関連機関や災害時応援協定を締結した事業者などによる訓練展示や体験ブース、キッチンカーや防災グッズの展示・販売など、多彩なプログラムを通じて、見て、聞いて、体験して、「いつも」と「もしも」がつながる「防災」、すなわち、本市が推進する「フェーズフリー」の概念を多くの方に知っていただく機会とし、今後も、フェーズフリーの概念をより踏まえた防災・減災対策を推進し、災害に強いまちづくりを進めてまいります。
(4)「鳴門市・リューネブルク市姉妹都市盟約締結50周年記念」について
また、当日、同会場では、「鳴門市・リューネブルク市姉妹都市盟約締結50周年記念」として「わくわく冬パーク」を同時開催し、吹奏楽やダンスなどのステージイベント、リューネブルク市の紹介、イルミネーションの点灯などに加え、「レインボーマルシェ」による、グルメや物販など、約40店舗の出展やワークショップ、BMXプロライダーの森崎弘也氏によるパフォーマンスなど、子育て世代を中心に多くの方が楽しめる企画となっております。
こうした協働によるイベントの開催などを通じて、様々な世代の方が交流し、楽しみながら防災も考えるきっかけとなるよう、関係機関の皆様とともに取り組んでまいります。
(5)「鳴門市まちづくり特別参与」について
次に、「鳴門市まちづくり特別参与」についてであります。
本市の「第七次総合計画」や「鳴門市都市計画マスタープラン」においては、鳴門駅周辺から本庁舎、鳴門市文化会館周辺を重点まちづくり区域としており、今後、戦略的かつ効率的なまちづくりの推進を図る必要があります。
こうしたことから、去る10月24日に、新庁舎の設計者であり、都市計画マスタープラン策定時には「未来まちづくり計画策定検討会」の会長を務めていただいた内藤廣氏に、「鳴門市まちづくり特別参与」として、ご就任いただきました。
内藤氏は、東京都渋谷区では渋谷駅街区基盤整備検討委員会、宮崎県日向市では日向市駅周辺都市デザイン会議の委員を務めるなど、各地のまちづくりでキーパーソンとして活躍されており、その豊富な知識、経験を活かした助言や提言をいただきながら、「あらたな なると」の実現に向けて取り組んでまいります。
(6)「本場活性化イベント」について
次に、ボートレース「本場活性化イベント」についてであります。
去る11月3日、4日の2日間、「大大大特価!野菜即売会inボートレース鳴門」を開催いたしました。
このイベントは、物価高騰が続く中、新鮮な野菜や果物、お米などを特価で販売することにより、地域の方々の生活支援を行い、ボートレース場のイメージアップや来場促進などに結び付けようとする取り組みであります。
開催当日は、多くの方にご来場をいただき、連日、早々に完売となるなど大盛況となりました。
なお、全国モーターボート競走施行者協議会からの支援により、全てのボートレース場で、来年も定期的に実施を予定しておりますので、開催の際には、ぜひ、ご利用いただければと存じます。
(7)「歳末の!北海道物産展 遊ぶ!スケートリンク」について
また、「歳末の!北海道物産展 遊ぶ!スケートリンク」と題して、昨年、ボートレース鳴門にて初開催いたしました「北海道物産展」を今年も12月12日から16日までの5日間、ウズホールで開催いたします。
昨年より店舗数を増やし、期間中は、函館、小樽、旭川の19店舗が、新鮮な食材を使ったグルメを販売する予定であります。
さらに、今回新たに、芝生広場におきまして、「遊ぶ!スケートリンク」として氷を使わない「スケートリンク」と「カーリングエリア」を設け、普段は体験することができない冬のスポーツを無料で体験できるコーナーを設置いたします。
スケートリンクは、12月18日までご利用いただけますので、物産展と併せて多くの方にお楽しみいただきたいと思います。
今後とも、魅力あるボートレースの開催はもとより、こうした本場活性化イベントの実施による地域振興を通じまして、ボートレースファンの拡大のみならず、多くの市民の皆様にも愛されるボートレース場を目指してまいります。
(8)「自転車フレンドリーなまちづくり」について
次に、「自転車フレンドリーなまちづくり」についてであります。
本市では大鳴門橋自転車道整備を見据え、サイクリストの裾野拡大や機運醸成、受入環境整備を図るため、昨年度より、11月を「サイクリング月間」に設定し、関連イベントを実施してまいりました。
(i)「なると サイクリングの日」について
去る11月3日の「なると サイクリングの日」には、鳴門ウチノ海総合公園から大毛海岸沿いの約12キロをコースとするサイクルイベント「みんなでチャリンコ2024」を開催し、市内外より、6歳から84歳までの幅広い世代、約200名の方にご参加をいただきました。
また、当日は、スペシャルゲストとして、サッカー元日本代表の前園真聖氏をお招きするとともに、「なるとサイクルアンバサダー」に委嘱をいたしました。
前園氏には、四国の自転車旅を通じて、本市の魅力もご紹介いただいているところでありますが、今後も本市のアンバサダーとして、自転車を軸とする観光情報等を発信いただくことで、交流人口の拡大や地域活性化につなげてまいります。
(ii)「メリダジャパン株式会社によるE-bike体験」について
また、11月17日には、「自転車フレンドリーなまちづくり」に関する連携協定を締結している「メリダジャパン株式会社」による、スポーツタイプの電動アシスト付き自転車である「Eーbike」の体験や、集団走行時の注意点などを学ぶ交通安全講習会などのイベントを開催いたしました。
当日は、大毛海岸沿いから四方見展望台までを「E-bike」による快適な走行を実感いただいたほか、地元ならではの干物づくり体験や景色をお楽しみいただきました。
(iii)「ツール・ド・naruto2024」について
さらに、11月24日には、徳島新聞社創刊80周年記念事業として、サイクルイベント「ツール・ド・naruto2024」が、本市を舞台として開催されました。
当日は、市内外からの約300名の参加者が、市内の眺望やグルメを楽しみながら、鳴門ウチノ海総合公園を発着点としたロングとショートの2コースを巡りました。
今後におきましても、多くの関係機関の皆様とともに、サイクリングを通じた地域振興に取り組んでまいります。
(9)「民間主導イベント等への支援」について
次に、「民間主導イベント等への支援」についてであります。
現在、本市では民間主導イベント等への補助や協力等の支援をすることで、実施団体との連携による賑わいづくりや、エリア価値の創造に向けた取り組みを進めております。
12月に開催が予定されている主なものといたしまして、11日には、市役所本庁舎1階ロビー周辺にて、2回目の開催となる「夕暮市場IN 鳴門市役所」や、14日には、鳴門市ドイツ館前広場にて「スカイランタン X’mas マルシェ」が、また、21日、22日の2日間、撫養川親水公園周辺において、「NARUTO shore marche」の本年4回目の開催が予定されておりますので、ぜひご来場ください。
今後も、継続的な地域の賑わいづくりや、エリア価値の創造に向け、地域とともに考え、支援するなど、公民連携の取り組みを積極的に推進してまいります。
(10)「本市を取り巻く社会経済情勢への対応」について
次に、「本市を取り巻く社会経済情勢への対応」についてであります。
先日の「第50回衆議院議員総選挙」の結果を受けて、去る11月11日に「第2次石破内閣」が発足し、22日には、「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」が閣議決定され、今後、関連する補正予算案が国会で審議される予定となっております。
この総合経済対策は、「全ての世代の現在・将来の賃金・所得を増やす」ことを掲げ、「物価高の克服」として、低所得者世帯への給付金による継続支援や、地域の実情に応じた物価高対策として、生活者や事業者を支援するための「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」の追加が盛り込まれているところであります。
本市といたしましては、これらの経済対策について、国、県等の動向に注視するとともに、国補正予算成立後には、速やかに支援が実施できるよう支援策の検討を進めてまいります。