史跡 土佐泊城跡

種別 史跡
名称 土佐泊城跡
員数 1件
所有者  
年代 戦国時代
指定の理由及び文化財的特徴

土佐泊の松瀬山にあり、古城と新城からなる。北および北東斜面は急傾斜となっており、南および西は海に面している。特に西側は小鳴門海峡に面した良港を握し、いわゆる海賊城の姿をしている。
この付近は、古くから海賊の活動が盛んであったことが、紀貫之の「土佐日記」・朝鮮の「海島諸国記」等から知られている。戦国時代の土佐泊城には、森志摩の守元村・その子村春が居城していた事が知られている。

天正一〇年に土佐の長宗我部元親が阿波を平定したときも、森氏は元親に服従せず、天正一三年に豊臣秀吉が阿波へ進攻したときにはその先導をしたと伝えられている。その後、森氏は蜂須賀家政の家臣となって阿南市の椿泊へ移り、その子孫は阿波水軍の総大将になった。

参考文献
『鳴門市史』上巻 昭和五一年三月三一日発行 P513
『鳴門路』創刊号 鳴門郷土史研究会 昭和五七年三月三一日発行 P34

写真

所在地 鳴門町土佐泊浦