有形文化財古文書 紙本墨書 駅路寺文書

種別 有形文化財(古文書)
名称 紙本墨書 駅路寺文書
員数 2葉
所有者 長谷寺
年代 江戸時代
指定の理由及び文化財的特徴

慶長3年(1598年)藩主家政から下付されたものと、寛永18年(1641年)忠英から下付された文書。

慶長三年(一五九八)藩は、旅人の便を考えて阿波国内の街道に沿った寺院八か所を駅路寺に指定した。これらの寺院は旅人の宿泊のほかに、治安維持、災害時の避難場所などにも利用する事を想定したものと思わる。鳴門市では木津の長谷寺が指定され、藩から一〇石の堪忍分を与えられた。同寺には駅路寺に指定された時の文書が残っている。この文書は、慶長三年(一五九八)六月に藩から一〇石の堪忍分を与えられたときの文書と、寛永一八年(一六四一)三月に旅人の取扱いを定めた文書がある。

参考文献
『長谷寺』上巻 長谷寺住職小塩祐光著 昭和56年02月15日発行
『長谷寺』中巻 長谷寺住職小塩祐光・小塩和子共著 昭和60年07月01日『鳴門市史』中巻 昭和57年03月31日発行 5ページ参照

写真  
所在地 撫養町木津