有形文化財工芸品 中山焼

種別 有形文化財(工芸品)
名称 中山焼
員数 1個
所有者 個人
年代 江戸時代
指定の理由及び文化財的特徴

藍色で鳴門の絵を描いた磁器の壷
天保3年 玉句作
天保三年(一八三二)から数年間、木津中山で磁器が焼かれた。しかし、その期間が極めて短かったため、伝世の作品はほとんど残っていない。この作品は、藍色の上薬で鳴門を描いた壺で、「天保三年玉句作」とある。数少ない中山焼きの逸品である。使用目的は明確ではないが、おそらくは花器であると考えられる。

中山焼きの窯跡は撫養町木津字奥中山一一七二にある。昭和四一年五月六日~一九日に、この窯跡を豊田進氏らが発掘調査した。その後、同年一二月二七日に窯跡敷地一九八㎡メートルを鳴門市が購入している。

参考文献
『鳴門市史』上巻 昭和51年3月31日発行 1457ページ参照
『阿波の焼き物 中山焼考』豊田進著 昭和40年発行 
『阿波の焼き物 続中山焼考』豊田進著 昭和41年8月15日発行
『阿波の陶磁』 豊田進著 雄山閣 昭和49年9月25日発行

写真

所在地 撫養町北浜