国登録有形文化財(建造物) 三井翠松園(旧三井高達別荘)
種別 | 国登録有形文化財(建造物) |
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名称 | 三井翠松園(旧三井高達別荘) |
員数 | 1棟 |
登録年月日 | 平成12年12月4日 |
建設の年代または時代 | 昭和5年 築 平成18年移築修復 |
登録の理由及び文化財的特徴 |
三井翠松園は、三井一一家の一つ松坂南家の三井高達の別荘として、神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷五二四に構えられ、本館は、一九二五(大正一四)年に建てられた。別館は、一九三〇(昭和五)年、東京都渋谷区代々木の杉村邸(深川の材木商)に建てられたと伝えられており、昭和三〇年ごろに小涌谷に移築された。この別館は二〇〇四(平成一六)年一二月、徳島県内の法人に所有権が移り、平成一八年七月、徳島県瀬戸町大島田字中山の鳴門海峡を見下ろす風光明媚な場所に移築された。二度の移築を繰り返した別館は、木造平屋建ての純和風建築(数寄屋風)で、材木商の施設として建てられただけに、良質の材料をふんだんに用い、優れた意匠をしている。一二帖半の二つの主室と、その周囲三方に、一間(一・八二m)幅の畳廊下が回り、花狭間(花模様の桟でクロスに組んだもので花欄間といもいう)の欄間や床の間、書院などは秀逸である。玄関の正面が取次の間で、その右側の応接室と和室が厨房に変わり使われることになった。 参考文献 |
写真 | |
所在地 | 瀬戸町大島田 |