史跡 鳴門市森崎の貝塚

種別 史跡
名称 鳴門市森崎の貝塚
員数 1件
所有者 鳴門市
年代 縄文時代
指定の理由及び文化財的特徴

大麻町大谷字森崎にある貝塚で、昭和45年に発見され、46年に発掘調査が行われた。その結果、紀元前5000年前から1000年くらい前の縄文時代の遺跡であることがわかった。出土遺物は、貝層に混じって縄文時代前期より晩期にいたる土器・サヌカイトでできた石器・砂岩製の石錘・石鏃・イノシシや鹿角製の骨角器などが出土した。貝はハイガイが主体で、当時の気候が今の気候よりも暖かかったことを示していた。また当時はこの付近まで海が入り込んでいたこともわかった。(昭和四七年九月森崎貝塚発掘調査報告書『森崎貝塚』より)

昭和四八年八月一八日に鳴門市指定史跡になり、翌四九年三月鳴門市が土地六七一平方メートルを購入、同年八月三〇日に県指定史跡になった。貝塚の範囲は大谷字森崎から姫田字森崎に広がるかなり広い区域で、徳島県下でも最大のものと見られる。市が取得した土地は、貝塚中心部の一部である。昭和六二年から地元団体の手で除草などの環境整備が続けられている。

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所在地 大麻町大谷