有形文化財彫刻 木造薬師如来座像

種別 有形文化財(彫刻)
名称 木造薬師如来座像
員数 1躯
所有者 宝珠寺
年代 室町時代
指定の理由及び文化財的特徴

本尊は実に鳴門市としては稀にみる仏像と思われる。極めて少ない有形文化財の逸品とみられる。

宝珠寺の本尊である。この像は、左手は膝上に置いて薬壺を持ち、右手は五指を立て、掌を外にして屈臂する普通の薬師如来の姿である。一木造りで、頭体部は同一材からなり、これに別材の両手首先・膝前部を継いでいる。裳先は膝前と共木である。体部は、内刳りがあるが、通常のように背面から行わず、像低部から刳り込みを行って、刳りは首筋近くまで及んでいる。
当初は前身に彩色が施されていたと思われるが、現在ではほとんど剥落している。一見古様な面影を示すが、製作年代は室町時代と思われる。

参考文献
『鳴門市史』上巻 昭和五一年三月三一日発行 P123

写真

所在地 里浦町里浦