有形文化財絵画 絹本著色千手観音像

種別 有形文化財絵画
名称 絹本著色千手観音像
員数 1幅
所有者 正興寺
年代 鎌倉時代
指定の理由及び文化財的特徴

鎌倉時代の仏画の残っているのも県下で数少ない。特に保存状態も良好で、指定して保存することが必要である。

本図は左右に婆藪仙、吉祥天を従え、背後に火焔の舟形拳身の光背をもち、頭には円光を付し蓮華座の上に立つ千手観音を描いている。十一面で胸前の合掌手、腹前の宝鉢手、両腋にそれぞれ十九本の手を配した四二臂で千手を代表させている。各掌中に眼を入れることが注目される。自然景を写した岩座の上に立つ主尊は画面いっぱいに描かれて迫力を持つ。肉心身は黄土の上に金色をかけ、衣紋等は截金や金泥の彩文を施しており、鮮麗な作品である。像容はもとより面貌ともに宋画の影響を受けているが、どちらかといえば装飾的で柔らかくすんなりとした大和絵風の上品な作品である。

参考文献
『鳴門市史』上巻 昭和五一年三月三一日発行 P86

写真

所在地 撫養町斎田