無形民俗文化財 宇佐八幡神社のお御供

種別 無形民俗文化財
名称 宇佐八幡神社のお御供
員数 1件
所有者  
年代  
指定の理由及び文化財的特徴

女性だけが神前に進み、お供え物を献上する珍しい神事である。この行事の起源はよくわかっていないが、慶長四年(一五九九)ころから始まったと言い伝えられており、元禄二年(一六八九)以降各時代の記録が保存されている。祭礼は十月一五日で、これは前日の午前〇時を過ぎて行われていたが、近年は一三日の午後七時ころから行われる。昔の祭礼より幾分簡略になっているが、なお古式を保存している。

一三日の夜、大当・寄当が大当の家で門出の行事をし、神饌・御幣を神前に献上するため、高張り堤灯・八幡宮の神号の額・荷太鼓・ハンボウにのせた担ぎ台などを持って、大当夫婦と寄当五夫婦などが大太鼓をたたきながら行列をそろえて神社へ向かう。神社では、男性は弊殿左側に着座し、女性は祝詞と太鼓の奏楽にあわせて神前に進む。お供えを済ませたあと女性は弊殿右側に着座し左側男性もそろって神酒を頂き終了する。

参考文献
『鳴門市史』上巻 昭和五一年三月三一日発行 P289

写真

参考文献
『徳島の文化財』 徳島県教育委員会 徳島新聞社 平成一九年三月三一日発行 P289
『観光ガイドブック鳴門』鳴門市商工観光課 昭和62年3月31日発行 P64

所在地 撫養町黒崎