地球温暖化とは

地球温暖化とは

地球の表面は窒素や酸素などの大気が取り巻いています。大気の主な成分は、窒素や酸素ですが、温室効果ガスである二酸化炭素等もわずかながら存在しています。地球に届いた太陽光は地表での反射や輻射熱として最終的に宇宙に放出されますが、温室効果ガスが存在するので、急激な気温の変化が緩和されています。
もしこれがなければ、地球の平均気温は-19℃となり、氷の世界となってしまいます。

18世紀後半頃から、産業革命に伴い人類は石油や石炭などを大量に消費するようになりました。この近年の産業活動が活発になり、二酸化炭素やメタン、さらにはフロン類などの温室効果ガスが大量に排出されて大気中の濃度が高まり熱の吸収が増えた結果、気温が上昇し始めています。これが「地球温暖化」です。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書(2014)によると、1880年から2012年までの間に世界の平均気温は0.85℃上昇していると考えられております。最近30年の各10年間の世界平均気温は、1850年以降のどの10年間よりも高温となっています。

この報告書によると、2100年末には温室効果ガスの排出量が最も少なく抑えられた場合でも0.3~1.7℃の上昇、最悪の場合には最大4.8℃の上昇と予測されています。

 

気温が上昇すると

平均気温が上昇すると、どのような影響があるのか。平均気温の上昇は夏の熱中症患者の増加原因となります。また海水の温度上昇も確認されており、これにより強大な台風が発生しやすくなると言われています。強大な台風は強風や豪雨とともに、高潮による危険地帯の増加も懸念されます。海岸沿岸地域では海面上昇による砂浜の減少も考えられます。地球温暖化は、私たちの生活に大きな影響を与えるものです。

 

国際的な取り組み

2015年、フランス・パリで開催されたCOP21(国連気候変動枠組条約締約国会議)で、日本も含めた世界約200か国の間で、パリ協定が合意されております。これは世界共通の長期目標として、世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して、2℃未満に抑えること、また1.5℃に抑える努力を追求することを目的としています。この協定では、「すべての国が削減目標を5年ごとに提出・更新すること」や「各国が温暖化の悪影響に対する適応の計画を立て実施すること」などが定められております。
このようにこの問題に対して、日本だけでなく世界規模での取り組みが進んでおります。

 

お問い合わせ

環境共生部 環境政策課
TEL:088-683-7571