不活性ガス消火設備(二酸化炭素消火設備)の誤放出事故について
不活性ガス消火設備(二酸化炭素消火設備)の作動による事故が発生!
愛知県名古屋市、東京都新宿区・港区で消火設備の消火剤(二酸化炭素)が放出され死者、負傷者を出す事故が発生しております。
不活性ガス消火設備(二酸化炭素消火設備)とは
電気室や美術館、精密機械、電気通信機械室、機械式立体駐車場などに設置されるもので、防護区画内に不活性ガスを放出し、酸素濃度を下げて消火する設備です。
放出される不活性ガスには、二酸化炭素・窒素・IG-541ガスなどがあり中でも二酸化炭素は、麻痺性があり、一定以上の濃度に達すると人命危険が生じます。
起動方式は、手動式と自動式があり、建物が無人の場合以外は、手動式とするよう法令で定められています
建物の関係者への周知
防火管理者や自衛消防隊員、利用者などに、設備の適正な取扱方法、作動の際、対応対応方法、避難方法、二酸化炭素の人体に対する危険性などを周知する。
不活性ガス(二酸化炭素消火設備)が設置されている付近で工事を行う場合は、次の事項に注意して実施してください。
- 誤放出や誤作動を防止するため、二酸化炭素消火設備の閉止弁を、確実に閉め工事を開始する。また、消火設備を熟知した消防設備士や点検資格者が、立ち会って監督するなど、作業時の安全を確保する。
- 関係者以外の人が立ち入らないように管理を徹底する。
- 万が一、二酸化炭素消火設備の消火剤が放出された場合は、非常停止ボタンを押し速やかに119番通報を行い、放出場所に人を立ち入らせない。