令和5年の火災概要
鳴門市の令和5年中における火災発生件数は15件で、前年より6件増加し約24日に1件の割合で発生しています。また、火災による死者は2人で、負傷者は3人です。
火災種別
火災の種別は建物火災が6件、その他の火災が9件です。

| 建物火災 | 6件 | 
|---|---|
| 林野火災 | 0件 | 
| 車両火災 | 0件 | 
| 船舶火災 | 0件 | 
| 航空機火災 | 0件 | 
| その他の火災 | 9件 | 
被害状況
 前年より火災件数は6件増加しており、損害額は約48,332,000円で前年に比べ約42,050,000円増加しています。
 建物火災件数は3件増え、焼損棟数は4棟から11棟となりました。焼損床面積は360㎡から1,301㎡へ増加しています。り災世帯は2世帯から9世帯へ、り災人員は4人から17人と増加しました。
年別火災件数(過去5年間)

| 令和 元 年 | 21件 | 
|---|---|
| 令和 2年 | 28件 | 
| 令和 3年 | 18件 | 
| 令和 4年 | 9件 | 
| 令和 5年 | 15件 | 
年別損害額(過去5年間)

| 損害額 | |
|---|---|
| 令和 元 年 | 24,485,000円 | 
| 令和 2年 | 37,640,000円 | 
| 令和 3年 | 16,655,000円 | 
| 令和 4年 | 6,282,000円 | 
| 令和 5年 | 48,332,000円 | 
年別建物火災件数(過去5年間)

| 件数 | |
|---|---|
| 令和 元 年 | 7件 | 
| 令和 2年 | 13件 | 
| 令和 3年 | 8件 | 
| 令和 4年 | 3件 | 
| 令和 5年 | 6件 | 
年別焼損棟数(過去5年間)

| 棟数 | |
|---|---|
| 令和 元 年 | 15棟 | 
| 令和 2年 | 21棟 | 
| 令和 3年 | 10棟 | 
| 令和 4年 | 4棟 | 
| 令和 5年 | 11棟 | 
年別建物焼損面積(過去5年間)

| 床面積 | |
|---|---|
| 令和 元 年 | 669㎡ | 
| 令和 2年 | 797㎡ | 
| 令和 3年 | 291㎡ | 
| 令和 4年 | 360㎡ | 
| 令和 5年 | 1,301㎡ | 
年別り災状況(過去5年間)

| り災世帯 | り災人員 | |
|---|---|---|
| 令和 元 年 | 5世帯 | 7人 | 
| 令和 2年 | 15世帯 | 28人 | 
| 令和 3年 | 8世帯 | 18人 | 
| 令和 4年 | 2世帯 | 4人 | 
| 令和 5年 | 8世帯 | 17人 | 
原因別火災件数

原因別火災件数 令和5年
| たばこ | 5件 | 
|---|---|
| こんろ | 2件 | 
| 火入れ | 1件 | 
| 裸火 | 1件 | 
| 配線器具 | 1件 | 
| リチウムイオン電池 | 1件 | 
| 不明 | 4件 | 
月別火災件数

例年秋から春(11月~5月)にかけて空気が乾燥し、季節風が吹く頃、火災が多発する傾向にあります。
曜日別火災件数

時間帯別火災件数

まとめ
 令和5年の火災件数は昨年から6件増加しましたが、例年の平均から比べると少ない件数となりました。時間帯別で見ると、日中に集中し火災が発生しています。出火原因としては、「たばこ」が5件、「こんろ」が2件で、次いで「裸火」、「火入れ」、「配線器具」、「リチウムイオン電池」が各1件でした。
 また損害額が約4,833万円、焼損面積が1,301㎡と例年に比べ増加しておりますが、これは防火対象物で火災が発生したためです。
 初期消火の実施及び効果については、発生した15件のうち8件で初期消火が行なわれ、そのうち6件で効果がありました。また、建物火災については6件のうち2件で初期消火が行なわれ、そのうち1件で効果がありました。
 初期消火が行われなかった理由として、火災発見の遅れや、発見場所から火災現場までの距離が離れていたためなどがあげられています。
 火災は、早期発見、適切な初期消火を行うことで被害を軽減することが出来ます。早期に火災を発見した時には、身近にある粉末消火器や水道水を用いて行うことが初期消火の成功の決め手となっています。
 しかしその反面、初期消火中に負傷してしまう場合があります。
以下の場合は、無理をせず自身を守り避難することを最優先し、その後消防へ通報してください。
 ・火元が確認できない。
 ・煙の充満等で視界がきかない。
 ・炎が自分の背丈よりも大きい。
避難時に注意することは、 
 ・大声で周りに知らせる。(家族や近隣住民)
 ・持ち物にこだわらない。
 ・1度逃げたら絶対に戻らない。
 ・高齢者や身体に障害がある方がいる場合は、避難を優先させる。
 ・火元から離れるように逃げる。
 もし、逃げ遅れた人がいる可能性がある場合は、通報時または到着した消防隊に伝えてください。
 住宅の防火対策としては、住宅用火災警報器及び住宅用消火器等が有効です。また住宅用火災警報器の耐用年数は概ね10年とされており、10年を経過した場合は本体の交換を推奨しています。住宅用火災警報器を設置したからといって火災の発生そのものを防いでくれるわけではありません。日頃から火の管理をしっかり行い、火災予防を心がけることが重要です。普段から火災を起こさないための環境と意識づくりが最も有効かつ重要な防火対策です。身の周りの防火対策について、もう一度考え、見直してみましょう。















