令和4年の火災概要
鳴門市の令和4年中における火災発生件数は9件で、前年より9件減少し約40日に1件の割合で発生しています。また、火災による死者は0人で、負傷者は1人です。
火災種別
火災の種別は建物火災が3件、林野火災が1件、船舶火災が1件、その他の火災が4件です。
建物火災 | 3件 |
---|---|
林野火災 | 1件 |
車両火災 | 0件 |
船舶火災 | 1件 |
航空機火災 | 0件 |
その他の火災 | 4件 |
被害状況
前年より火災件数は9件減少しており、損害額は約628万円で前年に比べ約1,037万円減少しています。
建物火災件数は8件から5件減り3件に、焼損棟数は10棟から4棟となりました。焼損床面積は289㎡から360㎡へ増加していますが、り災世帯は8世帯から2世帯へ、り災人員は18人から4人と減少しました。
年別火災件数(過去5年間)
平成 30 年 | 23件 |
---|---|
令和 元 年 | 21件 |
令和 2年 | 28件 |
令和 3年 | 18件 |
令和 4年 | 9件 |
原因別火災件数
原因別火災件数 令和4年
たき火 | 2 |
---|---|
排気管 | 1 |
煙突・煙道 | 1 |
こんろ | 1 |
たばこ | 1 |
火入れ | 1 |
放火の疑い | 2 |
月別火災件数(前年との比較)
令和4年中の月別火災件数は3月、7月が各2件と最も多く発生しています。
7月の「建物火災」では1名の負傷者が発生しています。
曜日別火災件数(前年との比較)
まとめ
令和4年の火災件数は昨年から9件減少し、これまででは最も少ない件数となりました。時間帯別で見ると、日中に集中し火災が発生しています。出火原因としては、「たき火」、「放火の疑い」が各2件で、次いで「排気管」、「煙突・煙道」、「こんろ」、「たばこ」、「火入れ」が各1件でした。
初期消火の実施及び効果については、発生した9件のうち7件で初期消火が行なわれ、そのうち4件で効果がありました。また、建物火災については3件のうち2件で初期消火が行なわれ、効果がありました。
初期消火が行われなかった理由として、火災発見の遅れや、発見場所から火災現場までの距離が離れていたためなどがあげられています。
火災は、早期発見、適切な初期消火を行うことで被害を軽減することが出来ます。早期に火災を発見した時には、身近にある粉末消火器や水道水を用いて行うことが初期消火の成功の決め手となっています。
しかしその反面、初期消火中に負傷してしまう場合があります。
◎以下の場合は、無理をせず自身を守り避難することを最優先し、その後消防へ通報してください。
・火元が確認できない。
・煙の充満等で見通しが悪い。
・炎が自分の背丈よりも大きい。
◎避難時に注意することは、
・大声で周囲に知らせる。(家族や近隣住民等)
・持ち物にこだわらない。
・1度逃げたら絶対に戻らない。
・高齢者や身体に障がいがある方がいる場合は、避難を優先させる。
・火元から離れるように逃げる。
もし、逃げ遅れた人がいる可能性がある場合は、通報時または到着した消防隊に伝えてください。
住宅の防火対策としては、住宅用火災警報器及び住宅用消火器等が有効です。また住宅用火災警報器の耐用年数は概ね10年とされており、10年を経過した場合は本体の交換を推奨しています。住宅用火災警報器を設置したからといって火災の発生そのものを防いでくれるわけではありません。日頃から火の管理をしっかり行い、火災予防を心がけることが重要です。普段から火災を起こさないための環境と意識づくりが最も有効かつ重要な防火対策です。身の周りの防火対策について、もう一度考え、見直してみましょう。
住宅防火 いのちを守る 7つのポイント
ー 3つの習慣 ・ 4つの対策 ー
~3つの習慣~
寝たばこは、絶対にやめる。
ストーブは、燃えやすいものから離れた位置で使用する。
ガスコンロなどのそばを離れるときは、必ず火を消す。
~4つの対策~
逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置する。
寝具、衣類及びカーテンからの火災を防ぐために、防炎品を使用する。
火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置する。
お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。