令和3年の火災概要
鳴門市の令和3年中における火災発生件数は18件で、前年より10件減少し約20日に1件の割合で発生しています。また、火災による死者は2人で、負傷者は3人です。
火災種別
火災の種別は建物火災が8件、車両火災が2件、その他の火災が8件です。
建物火災 | 8件 |
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車両火災 | 2件 |
その他の火災 | 8件 |
被害状況
前年より火災件数は10件減少しており、損害額は約1,666万円で前年に比べ約2,094万円減少しています。
建物火災件数は5件減り、焼損棟数は21棟から10棟となりました。焼損床面積は746㎡から277㎡へ減少し、り災世帯は17世帯から8世帯へ、り災人員は28人から18人と減少しました。
年別火災件数(過去5年間)
平成 29 年 | 27件 |
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平成 30 年 | 23件 |
令和 元 年 | 21件 |
令和 2年 | 28件 |
令和 3年 | 18件 |
原因別火災件数
原因別火災件数 令和3年
たき火 | 3 |
---|---|
火入れ | 2 |
電気器具 | 1 |
たばこ | 1 |
配線器具 | 1 |
ストーブ | 1 |
放火の疑い | 1 |
電灯・電話等の配線 | 1 |
その他 | 2 |
不明 | 5 |
月別火災件数(前年との比較)
令和3年中の月別火災件数は2月が3件と最も多く発生しています。
5月、7月の「建物火災」では2名の死者が発生しています。
例年秋から春(11月~5月)にかけて空気が乾燥し、季節風が吹く頃、火災が多発する傾向にあります。
曜日別火災件数(前年との比較)
令和3年中の曜日別火災件数は、木曜日が6件と最も多く、次いで金曜日が5件となっています。
まとめ
令和3年の火災件数は10件減少し、過去5年では最も少なくなりました。時間帯別で見ると、日中に集中し災が発生しています。出火原因としては、「たき火」が最も多く3件で、次いで「火入れ」が2件、「電気器具」、「たばこ」、「配線器具」、「ストーブ」、「放火の疑い」、「電灯・電話等の配線」が各1件でした。
初期消火の実施及び効果については、発生した18件のうち6件で初期消火が行なわれ、そのうち5件で効果がありました。また、建物火災については13件のうち9件で初期消火が行なわれ、そのうち3件で効果がありました。
初期消火が行われなかった理由として、火災発見の遅れや、発見場所から火災現場までの距離が離れていたため、などがあげられています。
火災は、早期発見、適切な初期消火を行うことで被害を軽減することが出来ます。早期に火災を発見した時には、身近にある粉末消火器や水道水を用いて行うことが初期消火の成功の決め手となっています。
しかしその反面、初期消火中に負傷してしまう場合があります。
・火元が確認できない。
・煙の充満等で視界がきかない。
・炎が自分の背丈よりも大きい。
以上の場合は、無理をせず自身を守り避難することを最優先し、その後消防へ通報してください。
避難時に注意することは、
・大声で周りに知らせる。(家族や近隣住民)
・持ち物にこだわらない。
・1度逃げたら絶対に戻らない。
・高齢者や身体に障害がある方がいる場合は、避難を優先させる。
・火元から離れるように逃げる。
もし、逃げ遅れた人がいる可能性がある場合は、通報時または到着した消防隊に伝えてください。
住宅の防火対策としては、住宅用火災警報器及び住宅用消火器等が有効です。また住宅用火災警報器の耐用年数は概ね10年とされており、10年を経過した場合は本体の交換を推奨しています。住宅用火災警報器を設置したからといって火災の発生そのものを防いでくれるわけではありません。日頃から火の管理をしっかり行い、火災予防を心がけることが重要です。普段から火災を起こさないための環境と意識づくりが最も有効かつ重要な防火対策です。身の周りの防火対策について、もう一度考え、見直してみましょう。
住宅防火 いのちを守る 7つのポイント
ー 3つの習慣 ・ 4つの対策 ー
~3つの習慣~
寝たばこは、絶対にやめる。
ストーブは、燃えやすいものから離れた位置で使用する。
ガスコンロなどのそばを離れるときは、必ず火を消す。
~4つの対策~
逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置する。
寝具、衣類及びカーテンからの火災を防ぐために、防炎品を使用する。
火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置する。
お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。