令和2年鳴門市議会第4回定例会

◆ 目 次

(1)はじめに

(2)新型コロナウイルス感染症の感染拡大について

(3)コロナ禍における工夫を凝らしたイベントの開催について

(4)「鳴門でお得に泊まろうキャンペーン」宿泊費助成金の詐取への対応について

(5)年末年始の休暇分散化への対応について

(6)高病原性鳥インフルエンザへの対応について

(7)特定外来生物ナガエツルノゲイトウへの対策について

(8)徳島ヴォルティスについて

(9)JR鳴門駅前の公衆トイレの整備について

(10)NARUTOスポーツコミッション(仮称)の設立について

(11)旧北灘西小学校の利活用事業について

(12)第3次男女行動計画の策定について

(13)第6期鳴門市障がい福祉計画、第2期鳴門市障がい児福祉計画の策定について

(14)市内保育施設における保育士確保策について

(15)徳島県鳴門病院医療提供体制の確保に向けた支援について

(16)鳴門市市民会館アーカイブ事業と新庁舎建設事業について

(17)第九交響曲演奏会及び文化会館休館イベントについて

(18)道の駅整備事業について

(19)本市を取り巻く社会情勢とその対応について

(20)緊急支援策「第7弾」について

  (ⅰ)「感染拡大防止」に係る施策について

  (ⅱ)「地域経済対策」に係る施策について

  (ⅲ)「生活支援」に係る施策について

  (ⅳ)公立保育所再編事業について

 

はじめに

本日、第4回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には、公私何かとご多忙中にもかかわりませず、ご出席を賜り、誠にありがとうございます。

 今期定例会におきましては、補正予算案をはじめ、各種議案を提出いたしておりますが、これらの議案説明に先立ちまして、まずは、諸般の報告と現在本市が当面している諸課題についての所信を申し上げ、議員の皆様をはじめ、市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

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新型コロナウイルス感染症の感染拡大について

 

 まず、新型コロナウイルス感染症の感染拡大についてであります。

 国内の感染者数は、9月に入ってから1日当たり300人から600人で推移していたものの、10月以降、人との接触が多い20代から30代の若い世代を中心に再び感染が広がり、東京、大阪といった大都市圏をはじめ、全国各地で過去最多の新規感染者数が報告され、18日から22日には5日間連続で2,000人を超えるなど、11月からは急速に感染が拡大している状況にあります。

 現在、既に「第3波とも言われる状況」を受け、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会では、会食や職場、医療機関や福祉施設などにおけるクラスターの発生事例など、多様化や地域への広がりがみられること、一部の地域では感染拡大のスピードが増していることから、感染の「減少要因」を早急に強める必要があり、このまま放置すれば、さらに急速な感染拡大に至る可能性があると指摘しているところであります。

 県内の状況におきましては、10月に大学生を中心とするクラスターが報告されたものの、現在は一定の落ち着きを見せております。

 しかしながら、一度クラスターが発生すると感染が急速に拡大することから、さらなる感染拡大防止策の徹底が求められており、市民の皆様におかれましては、これまでの「マスクの着用」、「うがい、手洗い、手指消毒」、「3密を避ける」に加えて、季節性インフルエンザとの同時流行に備え、室内の定期的な換気と適切な保湿を心掛けるなど、引き続き感染防止対策へのご理解とご協力をお願いいたします。

 

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コロナ禍における工夫を凝らしたイベントの開催について

 

 次に、コロナ禍における工夫を凝らしたイベントの開催についてであります。

 まず、10月14日には、「第4回いきいき百歳大交流大会」を開催し、市内に58か所あるいきいきサロンの参加者約300人の方にお集まりいただきました。

 今年は、新型コロナウイルス感染防止の観点から、会場をこれまでの鳴門・大塚スポーツパークアミノバリューホールから市文化会館に変更し、参加者には事前にお申し込みをいただき、間隔を空けた座席指定とするなど、3密回避に工夫を凝らした開催といたしました。

 当日は、90歳以上のサロン参加者の表彰や各サロンの活動の紹介が行われたほか、座席でできる簡単な体操や脳トレを参加者全員で体験していただきました。

 参加者の方々には、コロナ禍においても活動を継続することの必要性を学んでいただくとともに、仲間との交流を深め、今後のサロン活動の活性化や健康維持の意欲向上に繋がったものと考えております。

 

 次に、ボートレース鳴門では、11月12日から15日までの期間において、ドライブインシアターを開催いたしました。

 ボートレース振興会の支援をいただき、新型コロナウイルス感染症に配慮した「ニューノーマル」のイベントとして、四国初の493インチ大型LEDビジョンを設置し、家族連れの方などにいつもと違う環境で映画をお楽しみいただきました。

 また、10月31日から11月29日までの間のうち6日間、子どもを対象としたスポーツイベントをウズホールと芝生広場で開催しております。

 さらに、12月第1週と第2週の金曜日を含む週末の6日間、お笑い芸人で絵本作家の西野亮廣さん作の創作絵本「えんとつの町プペル」の光る絵本展をウズホールで開催いたします。

 ぜひお越しいただき、お楽しみいただけたらと考えております。

 

 次に、「大谷焼窯祭り」は、例年は東林院に集まって開催されておりましたが、新型コロナウイルス対策として会場を各窯元に分散し、開催期間を2日から3日に延長して開催されました。   

 会場が分散されることにより、来場者も分散し、ゆっくりと作品を鑑賞できるとともに、各窯元を実際に見て陶芸の世界を感じる機会となったのではないかと考えております。

 

 次に、ドイツ館では、ユネスコ「世界の記憶」登録推進事業ベートーヴェン生誕250周年記念講演・企画展を11月6日から12月27日までの期間において開催しております。

 本来であれば東京大学の名誉教授である高階秀爾教授にお越しいただいてご講演をいただく予定でしたが、ビデオ動画によるご講演といたしております。

 また、同じく11月6日から先着2,000人の有料入館者の方を対象に、足袋の生地で作製された「フロイデ君マスク」をプレゼントしております。

 

 次に、今年度に新設いたしました民間事業者等によるイルミネーション事業の提案に対して、補助金の交付及びイルミネーション機器を貸与する制度を活用し、一般社団法人鳴門板野青年会議所により、11月28日から12月25日までの間、大道銀天街において、「ミライアス鳴門」と題した、ドライブスルーで楽しめるイルミネーション事業が実施されることとなっております。

 新型コロナウイルス感染症の感染等により、停滞したまちの雰囲気を少しでも明るくしたいとの思いから実施いただく事業でありますので、ぜひ、多くの市民の皆様に楽しんでいただきたいと考えております。

 

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「鳴門でお得に泊まろうキャンペーン」宿泊費助成金の詐取への対応について

 

 次に、本市の新型コロナウイルス感染症対策事業「鳴門でお得に泊まろうキャンペーン」宿泊費助成金の詐取への対応についてであります。

 本市といたしましては、県の観光キャンペーン「とくしま応援割」を巡る詐取事件で、本市の同種制度においても詐取の疑いがあるとして、先月中旬から警察の捜査に協力を行ってまいりました。

 これまでの捜査が進む中で警察からの情報などから、詐取の疑いがあると判断し、10月26日に捜査を行っている徳島中央警察署に被害申告を行いました。

 この事業におきまして、本市が被疑者に支払った金額は、50泊分の25万円でありますが、昨日、検察により起訴されました。

 引き続き、弁護士とも相談の上、適切に対応してまいります。

 今後、施策を講じるにあたっては、チェック体制も含めて、より万全を期して取り組みます。

 

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年末年始の休暇分散化への対応について

 

 次に、年末年始の休暇分散化への対応についてであります。

 政府は、新型コロナウイルス感染症対策分科会の提言をふまえ、各府省庁に対し、年末年始の休日とは別にまとまった休暇を取得できるよう促しており、休暇を分散化させることで、感染防止や職員の働き方改革につなげることとしております。

 地方公務員についても、これと同様の取り組みを行うよう総務省より通知があり、県におきましては、12月26日から1月11日までの期間において3日間の特別休暇を組み合わせ、休暇の分散化を促進することとしております。

本市におきましては、市民への行政サービスの低下を招かないよう、3日間を目安に有給休暇の取得を促進してまいりたいと考えております。 

 また、感染症拡大時の業務継続などへの対応として整備を進めておりましたテレワーク環境につきましても、年内には整備が完了することとなっており、年明けからテレワークの実施を促進することで職員の働き方改革にも努めてまいりたいと考えております。

 

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高病原性鳥インフルエンザへの対応について

 

 次に、香川県におきまして確認されている高病原性鳥インフルエンザへの対応についてであります。

 11月5日に香川県三豊市、続いて8日には東かがわ市の養鶏場において高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されました。

 本市におきましては、8日に「鳴門市危機管理会議」を開催し、今後の対応について協議を行い、対策を講じているところであります。

 現在、感染拡大を防止するため、県内におきましても、養鶏場での消毒や衛生管理の徹底などが指導されるとともに、県境を中心とした6か所に養鶏業に関連する車両の消毒ポイントが設置され、本市でも北灘町櫛木に設置されております。

 鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等の特殊な場合を除き、通常は人に感染しないと考えられております。

 また、鶏肉や卵など食品から鳥インフルエンザが人に感染した例も報告されておりませんので、どうか落ち着いて行動して下さい。

 さらに、次の2点についてご注意いただきますようお願いいたします。

 1点目として、死亡した野鳥等を見つけた場合、直ちに鳥インフルエンザが疑われるものではありませんが、細菌や寄生虫などの病原菌がある場合がありますので、決して素手で触らないでください。

 なお、原因不明の複数の死亡が見られる場合など不安な場合は、市農林水産課までご連絡ください。

 2点目として、ペットとして鳥を飼育されている方は、清潔な環境を保つとともに、ネットや鳥小屋の点検を行うなど、野鳥との接触を防止するなどの対策を行ってください。

 今後におきましても、新しい情報が入り次第、お知らせいたしますので、市民の皆様には、引き続き冷静な行動をお願いいたします。

 

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特定外来生物ナガエツルノゲイトウへの対策について

 

 次に、特定外来生物ナガエツルノゲイトウへの対策についてであります。

 ナガエツルノゲイトウは、再生、繁殖力が非常に強く、環境省から特定外来生物の指定を受けており、その防除には外来生物法による規制を伴うこととなります。

 また、放置すれば、用排水路等への水流を阻害することにより、農業への影響や防災機能の低下を招くおそれもあります。

 こうしたことから、市と地域住民、地域団体等の関係機関による地域ぐるみの防除対策を積極的・継続的に推進することを目的とした、ナガエツルノゲイトウ防除対策協議会の年内設置に向けて取り組んでおり、特定外来生物の防除と市の農産物ブランドの維持の両立を図るとともに、出水時の排水路としての機能を保持してまいりたいと考えております。

 

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徳島ヴォルティスについて

 

 次に、徳島ヴォルティスについてであります。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、過密な試合日程で行われてまいりましたサッカーJ2リーグ戦ですが、今シーズンも残すところあと7試合となりました。

 11月の5連戦で5連勝という好成績を収めた徳島ヴォルティスは、首位をキープしており、J1昇格に向けて市民の期待もますます高まってまいりました。

 そこで、初のJ2リーグ優勝でJ1昇格を目指す徳島ヴォルティスを市民一丸となって応援する機運を盛り上げるため、16日から市公式ツイッターでメッセージ動画を発信するとともに、本庁舎1階南側入り口の看板などでカウントダウンの告知、徳島ヴォルティス応援のぼりの設置などの「J1昇格カウントダウン事業」に取り組んでおります。

 また、J1昇格に向けて、JR鳴門駅など交通拠点からスタジアムまでのヴォルティスロードを年次的に整備することにより、応援機運をより一層盛り上げてまいりたいと考えております。

 

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JR鳴門駅前の公衆トイレの整備について

 

 次に、JR鳴門駅前の公衆トイレの整備についてであります。

 本市におきまして建設中でありました公衆トイレでありますが、11月13日に供用開始いたしました。

 このトイレには、全個室にベビーチェアを設置する他、多機能トイレも整備し、オストメイト対応トイレやベビーシート等を設置しており、高齢者や障がい者、子ども連れの方などの利便性の向上を図るとともに、自然光を取り入れた明るいトイレとなっております。

 また、完成を記念し、12月20日までの間、鳴門駅前バス停休憩所において「写真で振り返る懐かしの鳴門駅前展」と題して、移転する前の旧鳴門駅の様子や現在の鳴門駅の落成式など16点の写真を展示いたしておりますので、多くの市民の皆様にご覧いただければと思います。

 

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NARUTOスポーツコミッション(仮称)の設立について

 

 次に、NARUTOスポーツコミッション(仮称)の設立についてであります。

 スポーツコミッションとは、「スポーツツーリズム」の推進や国内外の大規模な「スポーツ大会の誘致」、プロチームや大学などの「スポーツ合宿・キャンプの誘致」などに取り組む地方公共団体とスポーツ団体、観光産業などの民間企業が一体となった組織であります。

 本市がこれまで取り組んでまいりましたスポーツ大会、合宿誘致をさらに推進するとともに、東京2020オリンピック、パラリンピックを契機としたスポーツによる地域活性化を図るための官民連携した基盤整備としてスポーツコミッションの設立に向けて取り組んでまいります。

 今後におきましては、関係団体の皆様からのご意見をいただく場として設立準備会を開催した後に、今年度中にスポーツコミッションを設立し、令和3年度から本格的に活動を開始したいと考えております。

 

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旧北灘西小学校の利活用事業について

 

 次に、旧北灘西小学校の利活用事業についてであります。

 昨年10月の閉校後、北灘西町地区代表の方にもご参画いただいた事業者検討委員会において、同校を利活用した「いちご観光農園」が選定され、4月から整備を進めてまいりました。

 現在、ビニールハウス7棟の建設と校舎前面の塗装が完成し、来年1月の開園を目指して準備を進めているところであります。

 今後におきましても、北灘地区の地域経済の活性化や交流人口の拡大につながるよう、事業者とさらに連携してまいりたいと考えております。

 

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第3次男女行動計画の策定について

 

 次に、第3次男女行動計画の策定についてであります。

 本市では、「男女共同参画社会基本法」をふまえ、平成23年3月に「第2次鳴門市男女行動計画~鳴門パートナーシッププランⅡステージ」を策定し、取り組みを進めてまいりました。

 今回の第3次男女行動計画におきましては、時代の流れの早さと常に多様な課題を解決していくという視点から、現行計画期間の10年を5年間と設定するとともに、防災分野での女性参画や性的マイノリティなどの新たな人権課題、持続可能な開発目標「SDGs」の考え方を踏まえた内容とすることとしております。

 11月17日に開催した第2回の審議会での審議を経て、素案がまとまりましたので、今議会におきましてご説明させていただくとともに、12月下旬からパブリックコメントを募集することといたしております。

 

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第6期鳴門市障がい福祉計画、第2期鳴門市障がい児福祉計画の策定について

 

 次に、第6期鳴門市障がい福祉計画、第2期鳴門市障がい児福祉計画の策定についてであります。

 本市におきましては、現在、「鳴門市障害者計画」、「第5期鳴門市障害福祉計画」、及び「第1期鳴門市障害児福祉計画」に基づき、「障がいのある人もない人も、ともに地域でいきいきと安心して暮らせるまちづくり」を目指して取り組んでおります。

 3つの計画のうち、「第5期障害福祉計画」及び「第1期障害児福祉計画」は令和2年度末に3か年の計画期間が終了することから、次期計画の策定に取り組んでまいりましたが、11月20日に開催した第2回の策定・評価委員会において計画の素案がまとまりましたので、今議会におきましてご説明させていただくとともに、12月下旬からパブリックコメントを募集することといたしております。

 また、障がいのある方やその家族に対して総合的な相談等を行うとともに、地域の相談支援事業及びサービス提供事業所の人材育成、各種相談機関等との連携強化のための取り組みを行う「鳴門市基幹相談支援センター」を医療法人敬愛会に委託して11月1日に開所することができ、障がい者の福祉や就労などの相談支援体制の充実を行ったところであります。

 

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市内保育施設における保育士確保策について

 

 次に、市内保育施設における保育士確保策についてであります。

 本市ではこれまで、休憩室の整備等、保育士の勤務環境改善に取り組む私立の保育施設に対し、補助金を交付する支援を行うなど、働く場としての保育施設の魅力向上に努めております。

 先日、県内の他市において、多額の現金給付を伴う保育士確保策が発表されたとの新聞報道がありました。

 こうした状況を受け、これまで以上に保育士の確保が難しくなることにより、鳴門市内の保育施設の運営に支障が生じないよう、本市におきましても保育士確保策について、来年度当初の実施に向けた検討を進め、市内保育施設における保育士の人材確保に努めてまいります。

 

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徳島県鳴門病院医療提供体制の確保に向けた支援について

 

 次に、徳島県鳴門病院医療提供体制の確保に向けた支援についてであります。

 本市では、市民が生涯にわたって、健康で住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、市民の主体的な健康づくりの推進及び地域医療を守り育むことを目指す「鳴門市健康づくりの推進と地域の医療を守り育む条例」を平成29年3月に制定しております。

 この度の新型コロナウイルス感染症の拡大により、地域において健康で安心して生活を営む上で医療提供体制を確保することが重要な課題であることが再認識されております。

 本市といたしましては、市民の健康を守る中核的な医療機関である「地方独立行政法人 徳島県鳴門病院」における医療提供体制の確保として最も重要である医師の確保について来年度から支援することとして取り組んでまいりたいと考えております。

 

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鳴門市市民会館アーカイブ事業と新庁舎建設事業について

 

 次に、鳴門市市民会館アーカイブ事業と新庁舎建設事業についてであります。

 新庁舎の建設に伴い、12月から市民会館が解体されるのに先立ち、建設当時からの貴重な写真や映像、図面や今回作成いたしました市民会館のデジタルデータなどを一堂に集めたアーカイブ展示会「じゃあ、ね」を10月21日から11月3日まで開催いたしました。

 最終日には、市民会館前ローターリーなどで第2回テイクアウト村が開催されるとともに、市民会館前でロケが行われた映画「めぐり逢う日まで(真紅の巻)」の上映会も実施され、期間中、展示会と併せて延べ2,172人の方々にご来場いただきました。

 これまで歩んできた市民会館の歴史を振り返り、その価値や思いを将来に繋げる取り組みになったものと考えております。

 また、新庁舎建設事業に伴い、新庁舎棟の建設に先立ち必要となる、関連建物の解体工事につきまして、11月より着手しております。

 来庁者や近隣住民の皆様のご理解をいただきながら、安全で円滑な事業進捗に努めてまいります。

 

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第九交響曲演奏会及び文化会館休館イベントについて

 

 次に、第九交響曲演奏会及び文化会館休館イベントについてであります。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、令和3年3月14日に延期しておりました「第39回ベートーヴェン「第九」交響曲演奏会でありますが、関係機関と協議を重ねた結果、参加者の方々の健康と安全面を第一に考慮し、苦渋の決断ではありましたが中止することといたしました。

 第九交響曲演奏会が中止となり、さらに令和3年3月末で文化会館は、耐震化の調査及び設備の老朽化のため休館とすることから、3月24日から1週間を休館記念週間とし、展示会議室において、「鳴門市文化会館38年の軌跡展」を行うこととしております。   

 また、28日には、休館前ラストカーニバルとして、鳴門の魅力を発信する動画の作成と公開、市民参加の文化活動の発表などのイベントを開催することとしております。

 

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道の駅整備事業について

 

 次に、道の駅整備事業についてであります。

 本年3月に基本設計を策定し、今年度は、国や指定管理候補者との調整を行いつつ、建築に係る実施設計を進めております。

 用地取得関係につきましては、6月に事業認定告示を受けて以降、地権者や関係者の方々のご理解とご協力をいただきながら交渉や契約を進め、10月末までに本事業に必要な起業用地の取得に係る所有移転登記等、全ての手続きを完了いたしております。

 現地におきましては、11月以降、造成工事に着手しており、来年度当初より建築工事にも着手する方向で調整等を進めております。

 また、これまで「道の駅なると」との仮称を用いてまいりました施設名につきましては、11月20日まで正式名称を広く公募により募集いたしました。

 全国より380件を超える応募をいただいており、庁内での選定過程を経て、年明けにも公表する予定としております。

 令和3年度末の開駅を目指し、引き続き、国や関係団体等と密接に連携しながら、鋭意、検討・準備を進めてまいります。

 

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本市を取り巻く社会情勢とその対応について

 

 次に、本市を取り巻く社会経済情勢とその対応についてであります。

 最近の社会経済情勢について概観いたしますと、四国財務局徳島財務事務所が10月28日に発表した徳島県内経済概況の総括判断では、県内経済は新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状況にあるものの、緩やかに持ち直しつつあるとされ、先行きについては、感染拡大の防止策を講じつつ社会経済活動のレベルを引き上げていく中で、各種政策の効果もあって、持ち直しの動きが続くことが期待されるものの、感染症が地域経済に与える影響に十分注意する必要があるとしております。

 新型コロナウイルスの感染拡大は、欧州、米国においても新規感染者数が過去最大規模で増加しているとの報道もあり、国外の経済情勢や11月以降の国内における急速な感染拡大が地域経済にどのような影響を与えているのか、常に注視しなければならない状況であると認識しております。

 こうした中、菅首相は、11月10日に令和2年度の第3次補正予算の編成を指示しており、令和3年度当初予算と一体となる予算を編成することとしています。

 本市といたしましては、こうした新型コロナウイルスの感染拡大の状況や地域経済の動向を常に注視し、適時的確な施策を積極的に推進していく所存であります。

 施策の推進にあたりましては、国の第3次補正予算の動向にも注視し、適切な財源確保に留意するなど、遺漏のない対応に努めてまいりたいと考えております。

 

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緊急支援策「第7弾」について

 

 次に、新型コロナウイルス感染症対策、緊急支援策「第7弾」として今期定例会に上程しております補正予算案についてであります。

 今回の補正予算は、全国的に新型コロナウイルス感染症の感染者数が再び増加傾向となる中、市民生活や地域経済の状況が依然として厳しい状況であることをふまえ、引き続き感染拡大の防止策を講じるとともに、市民や事業者の皆様への支援といった経済対策、生活支援策を盛り込んだ予算を編成いたしております。

 今回の緊急支援策の主な事業についてであります。

 

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「感染拡大防止」に係る施策について

 

 まず、「感染拡大防止」に係る施策といたしまして、「各公共施設、児童福祉施設及び教育施設の手洗い自動水栓化事業」に取り組みます。

 この事業は、手洗いの際に、不特定多数の方が蛇口に触れることにより、感染拡大のリスクがあることから、使用頻度の高い手洗い場の蛇口の自動水栓化を行うものであります。

 対象施設は、保育所、認定こども園、児童クラブ等の児童福祉施設、幼稚園、小学校、中学校、健康福祉交流センター、うずしお会館であります。

 

 次に、「学校施設室内換気等促進事業」であります。

 新型コロナウイルス感染症対策として、室内の換気の重要性が示されていることから、幼稚園、小中学校における教室等の換気をより効果的に実施するため、サーキュレーターを配備いたします。

 

 次に、「家族で守るディスタンス 安心里帰り事業」についてであります。

 県外に在住し、大学や専門学校等に在学中の学生の中には、コロナ禍の中、ゴールデンウイークやお盆も帰省ができなかった上に、年末年始の帰省を諦めようとされている方もいらっしゃると思われます。

 このような学生の皆様を応援し、市内の宿泊施設を利用していただくための助成事業を実施いたします。

 この事業は、県外在住で鳴門市出身の学生の方を対象に、12月19日から令和3年2月28日までの間に、市内の宿泊施設を利用し、帰省された方、先着500名に一律1万円を支援するものであります。

 新型コロナウイルス感染症の影響もあり、宿泊者が減少している市内の宿泊施設を利用していただき、家族との感染予防を図りながら、ふるさと鳴門での時間を過ごしていただきたいと考えております。

 

 次に、「高齢者及び障がい者施設等の職員に対するPCR検査支援事業」についてであります。

 感染した場合に重症化するリスクの高い高齢者や障がい者にサービスを提供している施設や事業所等では、県外との往来をした職員は、一定期間、「仕事を休む」という感染症対策を講じている事例があります。

 このような事例が重なると、必要なサービス提供の継続が難しい状況となることが考えられるため、こうした感染症対策を講じている施設等を側面支援するものであります。

 具体的には、やむを得ない事由により県外との往来をした職員のPCR検査を市が支援することにより、早期の職場復帰を促し、コロナ禍においても、継続的に質の高いサービスを提供できる体制の確保を図っていただこうとするものであります。

 

 次に、「高齢者インフルエンザ予防接種事業」でありますが、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者を対象としたインフルエンザ定期予防接種費用の補助を行い、接種促進を図る事業であります。

 

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「地域経済対策」に係る施策について

 

 次に、「地域経済対策」に係る施策といたしまして、「農業者・漁業者支援」を実施いたします。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、収入が減少している市内の農業者・漁業者を支援し、本市農林水産業の持続的な発展を促すことを目的として、農業者が負担している次期作に向けた資材や漁業者が負担している固定経費等への支援として2万円の定額給付を実施いたします。

 

 次に、「農業用排水機場整備事業」でありますが、新型コロナウイルス感染症の影響で、生産資材の高騰が予想されており、農業生産者の経営の圧迫に繋がる恐れがあることから、市内の生産者を支援し、本市農業の持続的な発展を促すことを目的に、農業用排水機場の整備に係る地元負担金を免除するものであります。

 

 次に、「鳥獣被害対策事業」でありますが、新型コロナウイルス感染症対策として捕獲効率を向上させるための大型捕獲檻を導入するとともに、駆除対策協議会への活動経費を増額し、捕獲体制を強化することで、鳥獣被害の軽減を図ってまいります。

 

 次に、「水産業生産基盤整備事業補助金」でありますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、売上高が減少している生産者及び漁業協同組合を支援することを目的として、漁業協同組合が実施する水産生産基盤施設の整備に関する取り組みに対し、補助を行うものであります。

 

 次に、「渦潮世界遺産化タイアップマイクロツーリズム推進事業」であります。

 「鳴門海峡の渦潮」が世界遺産登録を目指していることを子どもたちに知っていただき、機運醸成を図るため、市内小学生を対象に大人1人を加えた無料招待券を配布いたします。

 市内の観潮船に乗っていただき、渦潮を間近で見ることで、改めて鳴門の渦潮の素晴らしさについて知ってもらい、ふるさとの良さを再発見して郷土愛を育む一助になればと考えております。

 

 次に、「食べ・乗り」の追加当選についてであります。

 消費を喚起し、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けている飲食店、タクシー・運転代行事業者のさらなる活性化を図ることにもつながるため、「食べ・乗り」の抽選から漏れた方を対象に、再抽選を行い、追加当選させていただこうと考えております。

 今回のチケットの発行内容といたしましては、発行額3,000万円、追加販売セット数は、6,000セット、購入セット数は、1人2セットまでとし、当選者数は、3,000人といたします。

 チケットは、これまでと同様に、1セット5,000円分を半額の2,500円で販売し、使用期限についてもこれまでと同じく、来年2月28日までといたします。

 

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「生活支援」に係る施策について

 

 次に、「生活支援」といたしましては、住民税非課税世帯のうち6つの要件に該当する世帯に対し、指定ごみ袋を1年に2回、無償交付いたしておりますが、令和2年12月交付分より、新しく就学援助受給世帯を追加することといたします。

 

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「公立保育所再編事業」について

 

 次に、「公立保育所再編事業」についてであります。

 公立保育所再編計画に基づき、統合する新しい公立保育所として健康福祉交流センター北側を建設予定地として、現在、基本設計及び地質調査を進めておりますが、出来る限り早期の着工を図るため、敷地の造成工事設計及び保育所建設工事の実施設計について、今回の補正予算案に計上いたしております。

 

 さらに、今回の補正予算案では、小・中学校特別教室等空調設備整備事業、中学校トイレ環境改善事業、県単独急傾斜地崩壊対策事業におきましては、国、県の内示を受けましたので、令和3年度に予定しておりました事業を前倒して計上し、15か月予算として切れ目のない事業推進を図ってまいりたいと考えております。

 

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