公開日 2024年12月02日
高階秀爾先生を偲んで
ユネスコ「世界の記憶」登録推進事業
『世紀末芸術と「板東俘虜収容所関係資料」の美術的側面』鳴門市ドイツ館 特別上映
このたび、2024年10月にご逝去された高階秀爾先生(東京大学名誉教授)のご功績を偲び、2020年に鳴門市ドイツ館でご講演いただいた記録動画を、館内1階特別コーナーで上映しております。
高階先生は、ベートーヴェン生誕250周年を記念して開催された企画展「世紀末芸術と『板東俘虜収容所関係資料』の美術史的側面」(2020年10月6日~12月27日)において、世紀末芸術の流れと「板東俘虜収容所関係資料」の美術的意義について、ユネスコ「世界の記憶」登録を目指す視点からお話しくださいました。
♦上映内容
長編版:45分
本動画を通じて、高階先生の深い芸術への洞察と、文化遺産の意義に込められたメッセージを再確認いただければ幸いです。
♦高階秀爾先生について
高階先生(1932年東京生まれ)は、日本を代表する西洋美術史学者であり、美術評論家として知られています。
その研究や教育、文化財の保存活動を通じて、美術史学の発展に大きく寄与されました。
主な役職
• 東京大学名誉教授
• 国立西洋美術館館長(1992~2000年)
• 大原美術館館長(2002~2023年)
• 日本芸術院会員・院長(2020~2023年)
代表的な業績と受賞歴
• 著作:『日本近代美術史論』『名画を見る眼』『ルネッサンスの光と闇』など100点以上
• 受賞歴:芸術選奨文部大臣賞(1972年)、文化勲章(2012年)など多数
その生涯を通じ、美術を愛し、文化と後進の育成に尽力された高階先生のご功績は、今なお多くの人々に感銘を与え続けています。
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