「第九」アジア初演の地で平和と異文化交流について学びませんか?

公開日 2021年11月18日

「第九」アジア初演の地で平和と異文化交流を学ぶ板東俘虜収容所跡

 平成30年10月15日、徳島県鳴門市にある「板東俘虜(ふりょ)収容所跡」が、国指定史跡に指定されました。
 「板東俘虜収容所跡」は、第一次世界大戦における中国青島での交戦で捕虜となったドイツ兵約1,000人を収容した施設の跡地です。収容された捕虜はハーグ国際条約に則り、人道的かつ博愛の精神をもって扱われていましたが、これに加え、所長であった松江豊壽の計らいにより、様々な文化・スポーツ・生産・営業などの活動が許され、さらに産業指導や展覧会などを通じて地域住民との交流も活発に行われました。
 中でも、特筆されるのは音楽活動であり、捕虜たちは、オーケストラや吹奏楽団、合唱団を作り、約3年間に100回以上の音楽会を開きました。特に1918(大正7)年6月1日に、人類愛を歌うベートーヴェン作曲「交響曲第9番」、通称「第九」がアジアで初めて全曲演奏されたことは有名です。戦時中にありながら育まれた友愛の史実は、100年の歴史を超えて、鳴門市の誇りとして引き継がれています。
 「板東俘虜収容所跡」は、国内でも数少ない第一次世界大戦に関する歴史文化遺産であり、「鳴門市ドイツ村公園」として整備された現地には、収容所建物の基礎構造物や、捕虜たちが日本で亡くなった同胞のために建設した慰霊碑などが残っています。また、収容所に関する歴史資料の多くは、近隣にある「鳴門市ドイツ館」に収蔵・展示されており、当時の収容所内を撮影した写真やドイツ兵による製作品などの資料から、収容所内外での生活や、地域住民との交流の様子を垣間見ることで、史実に基づいた平和学習を行うことができ、さらには異文化交流、国際理解についても学ぶことができます。
 鳴門市では、修学旅行の皆様に、学芸員等によるガイドをご用意しておりますので、是非お越しください。

  ドイツ館

  収容所跡に残るレンガ積みの兵舎基礎 

 収容所跡に残るレンガ積みの構造物

国指定史跡 板東俘虜収容所跡
https://www.city.naruto.tokushima.jp/promotion/bunkazai/bando_furyo_shuyojo.html

ドイツ館

https://doitsukan.com/

 

 

お問い合わせ

教育委員会 生涯学習人権課
TEL:088-686-8807