【特定外来生物】アルゼンチンアリの確認について

平成28年6月、鳴門市大麻町及び藍住町勝瑞において特定外来生物の1種であるアルゼンチンアリが確認されました。平成22年8月の徳島市津田海岸町に続き、県内での確認は2例目となります。南米原産のアルゼンチンアリですが、この150年間に北米、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアのほか、ハワイ諸島など侵入・定着しています。日本では、平成5年に広島県廿日市市で定着が確認され、現在では12都府県で定着が確認されています。アルゼンチンアリは国際自然保護連合の「世界の侵略的外来種ワースト100」や日本の「特定外来生物」に指定され、輸入、飼養、運搬等が規制されているため、取扱には注意が必要です。なお、本種に毒性はありません。また、他のアリと同じように市販されている薬剤で駆除できます

 

1.アルゼンチンアリの被害について

(1) 生態系への被害

アルゼンチンアリは競争力・攻撃性が非常に高く、また繁殖力も高いことから、アルゼンチンアリが定着した地域では在来のアリが駆逐され著しく減少します。日本においても、広島県廿日市市、広島市、神戸市、岩国市、大阪市等で、在来の地上徘徊性アリが著しく排除されていることが報告されています。

また、在来アリの減少に伴い、アリに花粉の運搬や種子の散布を依存している植物の繁殖阻害を引き起こす可能性やその他の節足動物をはじめ、鳥類、ほ乳類にも影響を与える可能性が指摘されています。

 

(2) 不快害虫としての被害

アルゼンチンアリは行列を作って、屋内に侵入し、台所の食べ物に群がり、人に対して不快感を与えるほか、就寝中に体中を這ったり咬んだりする(毒性はありません)ことで安眠を妨げるなどの被害が報告されています。夕方から夜にかけて活発に活動しますが、日中でも大群で行動していることが多いので人目につきやすいアリです。

 

2.アルゼンチンアリの特徴

(1) アルゼンチンアリの見分け方

アルゼンチンアリを見分ける際の特徴としては以下のことが挙げられます。

  • 体の色は茶色(遠くから見ると黒色に見えることもあります。)
  • 体の大きさは2.5mm~3.0mm程度
  • 体はスマートで長い触角
  • 動きは素早い

 

日本の在来アリでアルゼンチンアリに似たアリは、オオズアリやトビイロシワアリなどがいます。これらのアリの特徴としては以下のことが挙げられます。

  • オオズアリ:行列に頭の大きな兵隊アリが混じる(アルゼンチンアリでは見られません。)。
  • トビイロシワアリ:体色は黒っぽく、建物内まで行列が入ることはない。

 

アルゼンチンアリの見分けについての詳細はこちらをごらんください。

 

(2) アルゼンチンアリの生態について

アルゼンチンアリは例年4月から5月にかけて活発に活動をはじめ、6月頃から女王アリは産卵を開始します。条件が良ければ女王アリは1日に約60個の卵を産むことができると言われており、一つの巣には数十から数百個体の女王アリがいる(多女王制)ことから、非常に高い繁殖力を持っているといえます。

アルゼンチンアリの巣は、大小様々な多数の巣から構成された一つのコロニーとして形成されており、女王アリは頻繁に巣間を移動して、別の場所に巣を作りながら生息範囲を拡げていきます。そのため、アリの行列の中に女王アリがいることがよくあります。

巣の場所についても特徴があり、地中深くまで巣穴を掘ることはなく、比較的地中の浅いところに巣を作ります。また、木材や敷石の下、石垣やコンクリートの隙間、植木鉢やプランターの中や下、廃棄された空き缶や容器、放置された車両や貨物など、様々な人工物の空間を利用して、移動を前提とした簡単な巣を作ることが多いようです。そして食物があるとすぐ近くに前線基地のような小型の巣を作り、巣の移動も頻繁に行います。

女王アリは羽を使って生息範囲を拡げることがないため、生息範囲が急速に拡がることはありませんが、人間の活動によって、ゴミや資材などと一緒に巣ごと他の地域に運ばれることがあります

アルゼンチンアリの食性については、雑食性できわめて多様なエサを食べます。最も好むのは液質のエサで、食物の多くはアブラムシ類・カイガラムシ類が分泌する甘露や植物の花粉と言われています。

 

(3) アルゼンチンアリの駆除について

アルゼンチンアリは他のアリと同じように市販されている薬剤で駆除できます。

しかし、その高い繁殖力で一度定着してしまうと、駆除をしても根絶することが非常に難しいことでも知られています。そのため、生息が確認された地域では各自治体や地域住民が一緒になって地道に生息数を抑え込んでいく必要があります。

色々な種類の薬剤がありますので、駆除を行う場合は目的に応じて薬剤を使い分ける必要がありますが、目の前にいるアリではなく、巣ごと駆除できるタイプの薬剤(ベイト剤など)が特に効果的です。

     

(4) アルゼンチンアリの侵入を防ぐ

アルゼンチンアリが生息しにくい環境を作るためには、次の点にご注意ください。

■ 室内に長時間食べ物を置かない

食べ物は密封容器や冷蔵庫にいれて保管してください。

アルゼンチンアリ(偵察アリ)はエサを確認すると大群を引き連れて入ってきます。

    

■ 資材は直接地面に置かない

ビニールシートやブロックなどの資材は直接地面に置かず、立てかけたり、台の上に置いてください。

アリの巣を家屋に近づけないことが侵入を予防する最大の方法です。

 

■ シーリング剤などを使用する

アリの進入路や巣になっているコンクリートのひび割れや壁の隙間は、シーリング剤で塞

いでください。

 

■ 家の周りの木の剪定や草刈りを行う。

草木はアリにとってエサ場であったり巣になることもあります。

こまめに剪定や除草を行い、刈り取った草木は殺虫剤等で適切に処理をしてから廃棄してください。  

 

3.情報提供に関するお願い   

アルゼンチンアリは早期発見、早期対策によって被害を最小限に食い止める必要があります。上記の資料(環境省リーフレット)を参考に、アルゼンチンアリと疑われるアリを見つけられた場合は、鳴門市環境政策課まで御連絡ください。 

 

お問い合わせ

市民環境部 環境政策課
TEL:088-683-7571

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