乳幼児応急手当

1.発熱

 乳幼児の体温は成人よりやや高めで、37.5℃くらいまでなら心配は要りません。
 乳幼児は熱を出しやすく、厚着させただけでも熱を出すことがあります。
 風邪による発熱や、他の重い病気の場合もあるので注意が必要ですが、あまり神経質にならないで、頭部や頸部、わきの下に氷嚢をあてて冷やし、医師の診療を受けること。

 

2.けいれん

  • 衣服を緩め、楽に呼吸ができるようにする。
  • 嘔吐物などで窒息しないように、横向きに寝かせ、保温する。
  • あわてて大声で呼んだり、揺り動かしたり、無理に押さえつけないようにする。
  • 口に割り箸などを入れない。舌や口内を傷つけたり、呼吸困難を起こすことがあります。
  • どんなけいれんか、いつ、どんな所でなどを医師に報告する。

 

3.異物を飲んだ

 異物を飲んだ人に特に変化がなければ、そのまま医療機関へ。
 呼吸が止まったりぐったりしたりしているようなら、すぐに飲んだものを吐き出させなければいけません。

◎逆さにつり上げて平手で背中を強くたたきます。

※異物を吐き出しても呼吸をしていない場合は人工呼吸を行います。

 

4.やけど

【冷やす】

  • 水道水などで冷やす時は、患部に直接強い水圧をかけないように注意する。
  • 痛みが取れるまで充分冷やす。
  • 大量の水がないときには濡れタオルを患部に当てて冷やす。
  • 体温が36℃以下にならないように注意する。
  • 細菌感染を防ぐため、水膨れはつぶさないこと。

【患部を覆う】

  • 充分に冷やした後、滅菌ガーゼや清潔な布で患部を軽く覆う。(繊維性のものは使わない)
  • 軽く覆った後に上から氷水を入れたビニール袋などで冷やす。
  • 手足であれば患部を高くする。 

【衣服の上から熱湯をあびたとき】

  • 衣服の上から水をかけるか、衣服のまま水の中に入り冷やす。
  • 冷やした後に服を脱がせる。
  • 脱がせることが困難なときは、はさみ等で切り開く。
  • 衣服が皮膚に引っ付いている場合はそのままにして医療機関へ
  • 体の15%以上に渡るやけどは、設備のあるところで処置を受けること。
  • 万一水膨れができるようなやけどが広範囲に渡った場合、水膨れがつぶれてもいいから、水で冷やして医療機関へ。

 

5.急な歯痛

  汚れや食べかすを取り除き市販の鎮痛薬をのみ、氷をふくんで痛いところを冷やす。

 

6.呼吸がない

  •  気道の確保
    ▽傷病者の下顎を押し上げるようにして頭を後方に傾け、気道を開通させる。
     そのとき、口の中にキャンディやガムなどの異物があれば取り除き、ガーゼなどを指に巻いて口の中を拭う。
     ベルトなど体を締め付けているものは緩める。
     嘔吐があるときは、吐いたものがのどをつまらせる危険があるので、口を横向きにする。
  • 人工呼吸
    ▽気道を確保しても傷病者が呼吸をしないときは人工呼吸を行う。
     人工呼吸は闇雲に息を吹き込んでは逆効果ですので、正しい方法で行うこと。
     口移しで空気を吹き込むマウストゥマウスが原則ですが、1枚間にハンカチを挟んでも大丈夫。

【人工呼吸の順序】

  1. 傷病者の気道を確保した状態で額を押さえ、押さえている手の親指と人差し指で鼻をつまむ。
  2. 深く息を吸い、自分の口を大きく開けて傷病者の口をふさぐ。
  3. 傷病者の胸の膨らみを見ながら静かに大きく息を2回連続して吹き込む。
  4. 息を吹き込んだら口を離して自然に息をさせる。傷病者が呼吸を開始したかどうかは自分の頬を傷病者の口元に当てて呼吸を確認する。
  5. 脈を確認して、以後5秒に1回の吹き込みと呼気の確認を続ける。

 

7.目・耳に異物が入った

目に異物が入った

  • 目をこすらないで、清潔な手で下まぶたを下へ引っ張って、異物があれば、塗らした綿棒やガーゼの端で軽く拭き取る。
    乾いた布などでこすらないこと。
  • 清潔な洗面器などに水を入れ、顔をつけて瞬きをする。
  • いつまでもゴロゴロするときは、ガラスや鉄の破片の細かい粉が刺さっている場合があるので、医師の診察を受けること。

耳に虫が入った

 暗い場所で耳を後ろ上方に引っ張って、懐中電灯の光を耳の孔に光を当てると光に誘われて虫が出てくることがあります。

※耳の中を傷つけることがあるため、耳かきやピンセットで無理に取ろうとしない。
 取れないときは耳鼻咽喉科へ

耳に水が入った

 水が入ったほうの耳を下に向けて片足でとんとん跳ねてみて、それでも出てこなければ、綿棒をあまり奥まで入れないようにそって入れて水分を吸い取ります。

 

夜間・休日当番医へ