|
人権がすごく身近な存在に ― 文部科学省指定「人権教育総合推進地域事業」の推進から ― 本市は、昨年度に引き続き、文部科学省から「人権教育総合推進地域」の指定を受けました。これは、中学校区を単位とする地域全体の人権意識の高揚を図るため、学校を核として、家庭、地域へと広く人権教育を推進する地域のことです。今年度、本事業を市内すべての中学校区で実施しています。その取り組みの核となる学校の人権教育について紹介します。 ◇一人一人を大切にする教育◇ 人権教育は「差別しないようにすることを学ぶ」だけの教育ではなく、次の3つの視点を大切にした一人一人を大切にする教育です。 @ 自己実現を目指して 一人一人の可能性を伸ばします! 一人一人が個性や能力を十分に発揮し、自分の夢の実現に向けて、自分らしく生きる自己実現の視点 A 豊かな人間関係を目指して 一人一人のつながりを大切にします! 「自分も大切、他の人も大切」ということを一人一人が自覚し、互いの良さや可能性を認め合い、自分も他の人も大切にする仲間づくり、人間関係づくりの視点 B 共に生きる社会を目指して 一人一人をかけがえのない存在として大切にします! すべての人が、それぞれの違いを認め合い、一人一人をかけがえのない存在として互いに大切にし合い、共に生きる共生の視点 ◇人権感覚を身につける◇ 人権教育は、その実践が人権尊重の態度や行動に結びつかなければなりません。そのためには、人権についての知識だけではなく、人権感覚を十分に身につける必要があります。 人権感覚とは、 人権の大切さや価値を理解し、自分や他の人の人権が尊重されていることを「望ましい」と感じ、反対に人権が侵害されていれば、それを「許せない」と感じる感覚であり、人権が守られ、実現することを「望み欲する」ような感覚のことです。 この感覚が働くと、人権が侵害されている状況を解決せずにはいられないと思う、人権意識が芽生えてきます。その人権意識の高まりが人権を守る行動につながります。 研修会などで「人権問題を自分の問題として」とよく言われますが、人権問題を受け止める基盤としての人権感覚が身についていなければ、自分の問題にはなりえません。 人権感覚を育むためには、人権感覚の基礎となる「人間の尊さ」や「生命の尊さ」が、子どもたちの価値観にしっかりと根をおろす取り組みを積み重ねることが大切です。 人権学習において、単に言葉で説明して一方的に教えるという指導では十分ではありません。子どもたちができるだけ主体的に、体験的に学習に取り組める方法を工夫することが求められます。 ◇学んだことを伝える◇ 市内の学校では、子どもたちが人権感覚を身につけ、人権を大切にした生き方ができるよう、子どもたち自身が「感じ、考え、行動する」、主体的、実践的な人権学習に取り組んでいます。例えば、人権学習で学んだことや感じたこと、考えたことの意見発表や人権劇での表現、学んだことからリーフレットや新聞を作成し、保護者や地域へ発信する取り組みなどを 行っています。 本事業においても、昨年度、テレビ鳴門の協力を得て、市内中学生が人権啓発スポット番組を制作、放映し、学んだこ
とを市民へ発信しました。 ある中学校の生徒は、1年間の人権学習から得たことを自校の人権新聞にこう記しています。「人権がすごく身近な存在になった」 本市は、今年度も「人権教育総合推進地域」の取り組みを通じて、人権を基盤とした学校づくり、地域づくりを推進していきます。
【問い合わせ】 市教育委員会生涯学習人権課(Z686・8803) |
||
|
||||||
|
|
||||||